listen こえびメモ

リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

2021-01-01から1年間の記事一覧

きみの景色

きみの瞳に写る景色が わたしの中に映り込むとき 見慣れたものが 初めて見るもののように 新しく生まれ変わる わたしのなかに 混じり合った きみの景色が あたらしい色を 連れてくる

窓辺の風に導かれるように

世界は暗喩に満ちていて まるで 宝探しのようだ わたしが 描いていた ささやかな夢が ぽろりとこぼれ落ちたとき 遠慮せずに あなたの人生を 生きていいんだよ とその人は言った きっとその夢は この世界のどこかに 存在しているはずだから おおきく窓を開け…

あなたのなかのわたし

この場所でまた 冬を迎える わたしがどれほど この寒さに びくびくしているか たぶん あなたはしらない 自分が ひどくわがままなことを 言っていることは 知っている それでも 言ってみたかった あなたのなかのわたしは わたしよりも はるかに 美しい わたし…

ずっと知っていたことを、毎朝思い出すだけ

朝ぱちりと目が覚める 暖かい光が満ちた この部屋に 昨夜の暗さは どこかへ 消えてしまって きみの顔が浮かぶ 元気かい おはよう おやすみ ただいま おかえり 大丈夫だよ そばにいるよ ずっと見てるよ ここにいるよ わたしが だれかにあげる言葉は わたしが …

大きな樹の根っこ

きみを見ていると 大きな樹の根っこを 思いだす ふわふわ浮いた意識が ふっと いつもの場所に 戻ってくる ゆっくりと おんなじリズム きみの音 ライオンのたてがみ おおきな手のひら 少年に戻ったような 背筋をまるめていた あなたは 自分の ほんとうの大き…

新旧のわたしが入れ替わる

木曜日の朝 授業の始まりの日 渋谷駅で電車を待つあいだ とてつもなく身体が重たくて このままどこかに消えたくなった 去年だったか一昨年だったか 自分のWEBサイトを ようやく公開しようという直前に 同じように消えたくなった 理由はよくわからないけど 自…

頭からバラと珊瑚礁が生える夢

こんな夢をみた 母がダイソーでいいものを見つけたのだという ちいさな耳栓のようなかたちで グミのようなお灸のようなもので パックの中にふたつ入っている 「ほら見てみ」 と、目の前のマネキンの額に それをくっつける ちょうど前髪の生え際から もう少し…

それが存在しない時間軸へ行く

ちょっと前まで、街は元気だった 東京は 自然こそ少ないけど 人と経済の動きが活発で 緑も土も水もなくても 街を歩くだけで エネルギーで満たされた 行き交う人々の笑顔には 安心感が漂っていて わたしが元気でいられたのは 街が元気だったからなんだと気づ…

わたしのおひさま

なかなか 調子が戻らなくて 試行錯誤しながら 日々をやり過ごす えいと力を入れても 次の瞬間には しぼんでしまって わたしこんなだっけ? たくさんの気持ちを きみに伝えたいのに 言葉もからだもこころも まるで 元気が足りないんだ きみの顔が 浮かんだか…

ぽつんと咲いた気持ち

8月は なんだかちょっと 変だった 空も世界も 混沌としていて 無防備でいたら まっすぐ煽りを くらってしまった 土砂降り ざあざあ かなしみと 怒り 不安の はげしい濁流に 溺れそうになりながら ただ 時間に身をゆだねて じっと待つ 泣き疲れて眠る ひと晩…

灯りの消えた街

張りつめた こころの糸が 切れかかっている 一番星は いつもきれいだ この部屋には 誰もいない わたしはちゃんと前に 進めているのだろうか あのとき キラキラしてみえた 街の灯りのひとつひとつ 人々の暮らし あたたかな団らん ぼんやりと遠のいていく この…

ハードモードな風のダンジョン

毎日、いろんなことを考える 考えすぎて疲れる へとへとになる ここには呑気なことしか 書いてないから 呑気なことしか書いてなくて 良かったと思う なんとなく、先のことが ぼんやりとみえてきた だけどそれを 感覚として腑に落とすには まだもうすこし時間…

おなじメロディ

3年前の夏の おなじような昼下がり わたしは珈琲屋さんにいた 正面にいる父は新聞を読んでいて わたしはケーキを注文して なんども時間を確認する 待ち構えたイヤホンから ふいに知らない曲が流れてきて おもわず顔が熱くなる うまくカップが持てなくて 落っ…

猫になりたい

テレビを消して 本を閉じて わたしだけを 見ていてほしい わざと視界を遮って じゃましたい 猫みたいに きみの瞳に だれも映らないように 通せんぼして だれにも盗まれないように 鍵をかけて ぐるぐるまきにして 心の裾を ぎゅっと掴んでいたい おずおずと …

きみだけにわかる言葉

あなたは わたしが知っている人の中で いちばん不思議な人 つい笑っちゃってごめん だっていつも変だから きて こないで いいね よくないね やろう やっぱやめよう 振り子電車は 子どもみたいな 無邪気を乗せて ぶんぶん振れるよ 酔いやすいから 優しくおね…

いつだって世界は自由にデザインできるのだから

いまわたしは 変化のただ中にいて オセロが黒から白へ ひっくりかえってしまうような その途中過程にいる エネルギーが変化しすぎて うまく扱えない これから新しい場所へと 向かおうとしている この場所には もうとっくに 飽きてしまった 変えていきたいん…

ギターはきみで 、きみはギター

ギターを弾いている きみの姿は ちいさな男の子みたいに うれしくて キラキラして はじけそうだね どうしてそれがそんなに好きなのって どうして飽きずにそれを遊び続けているのって 男の子がみんな持っている 愛おしくて不思議なところ ギターを持ったきみ…

押しよせる感情のるつぼ

ここしばらく こころが感情の坩堝のように 瞬間ごとに姿をかえるので うまく捕まえられない ぴん、と張り詰めていたものが すこし緩んで ようやく ほっとしたように 堰き止めていた波が どっと押し寄せてくる ある日は波の上でバタバタして ある日は深い底に…

ちゃんとあったよ、わたしの描きたいもの

いつだったかな もう思い出せないほど 遠いむかし 10年以上前、 ギターを弾いてすてきな歌をつくる 友だちと話していたときのこと 「歌はどうやってでてくるの?」 と聴いたことがある わたしは自分のことを デザイナーという人種だと思っていたので アーテ…

心のなかを飛び出して

ひとつ漕いだら ボートは少しすすむ 漕ぐのをやめたら ボートは止まってしまう わたしはたくさん がんばった きみの気持ちを 時々 きみよりも 耳をそばだてて 一生懸命、感じてきたと思うの わからないけど わかるような気がする ただその感覚を信じて ここ…

ひとまわり大きくなった宇宙

久しぶりに訪れた きみのこころのなかは きれいな風と 時間が 流れていた あのころ この場所は 時間が止まったように 悲しみで淀んでいた 呑み込まれてしまいそうで ほんとうは すこし怖かったんだ 長い時間が経ったね 自分のいる場所を わたしは変えること…

居場所のないいつか

居場所のない いつか が どこからともなくやってきて わたしのこころを ノックする コンコン と 意地悪な響きで こちらに迫ってくる 居場所のない いつかよ わたしの時間だけ そっとこのまま 見逃してくれないか いま 包み込まれている 優しさが あまりにも…

ただの雑記

日々思うことはあるのだけど なかなか文章にする時間がないや 新しいことがどんどんやってきて 全部今までやったことがないことなので 思っているよりもかなり疲れてる でも自分が望んでそうしているので 投げ出したり断ったりもしたくない 今のところは 新…

Hello World

先日ふっと降りてきたことば " Hello World " どこかで聞いたことある気がする、と思ったら これは、WEBのシステムを学びはじめた人が いちばんはじめに表示させる合言葉みたいなもの (わたしは未だよくわからないけど) こーやって命令したら こーやって動…

右側がぽかぽかする

嬉しくって ゴムマリみたいに ポンポン跳ねて スキップする 時間が とろりと溶けて もとの場所に 戻ってくるよ 知らない道を こわごわ進んで いつもの通りに 辿り着いたときの あのほっとした気持ち なあんだ やっぱり ずっとここに いたんだね 暖炉のまえで…

逆さまの矢印をからだのなかに宿して

葉が落ちて 芽が出て 季節がどんどん 変わっていくように やわらかく広がり ギュッと緊張して ふっと抜ける 縮んで緩む筋肉 光と影のコントラスト 前へと進みながら もとに戻っていくような 甘く熟していくような 今まさに生まれたような よせてはかえす波 …

答えは風のなか

なにかを 求める気持ちと こわい気持ちは 似ているのだろうか 人が好きだという気持ちと 人がこわいという気持ち わたしの夢のなかには いつもたくさんの人がでてくる ぷんすか怒っていたり 大笑いしていたり それでも 現実に人に囲まれるとこわい それでも…

光に近づくほど影は濃くなり

以前はできなかったことが すこしずつ できるようになってきている それは 調べたらわかることを誰かに教えてもらうことだったり バスを一本乗り過ごしても洗濯物を干すことだったり 人の親切を素直に喜ぶことだったりする そして 以前は当たり前のようにで…

夢のなかに呑み込まれる

あなたがよく夢にでてくる ふしぎなくらい 毎日 いまも わたしは夢のなかで すっぽり包み込まれていて ふわふわの綿菓子のような ミルクとはちみつのような 甘くて甘くてやさしい ふっと目覚めたとき さっきの感覚が あまりにも当たり前のような あたたかさ…

自分を新しくデザインする

進行中のプロジェクトのため、久しぶりに仲間と集まって話をした。話し合いの途中、不満や不安、寂しさがわっと溢れてきて、泣いてしまった。みんなの前で泣いたのは初めてのことだ。 泣きそうだな、と思ったとき泣いてみたらどうなるだろう、と思った。いつ…