listen こえびメモ

リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

ゼロポイント

さっき銀行口座を見たら 0円 だった まさか、と思って ここ数日のお金の流れを追うと 1円単位の利子やら手数料やらが相殺されて まるで偶然に、きれいにゼロになっている ゼロって、、 すこしの端数も残さずに ゼロになるなんて こんな口座は今まで生きてき…

感情はミルフィーユ

人に優しくできないときは 自分に優しくできていないとき 身近な人に対して 怒りがでてきたときは ひとつの限界のサインだと思う しんどいときは 迷子になった感情が 出口を探して彷徨っているから うろうろしている感情をみつけて 話を聞いてあげる はじめ…

そんなに器用でもなかった

デザインというのは あくまでも自分とは切り離した生業なので うまく距離をとるのがいい なぜなら それはあくまで他者のものであり どんなに愛情を注いでも 自分の娘にはならないからだ それは分かっているのだけど 思わず熱がこもってしまって 自分のものだ…

海に溶ける

胸が高鳴り 足がくずれて わたしという輪郭が あなたに溶けて 奪われていく 深くて 激しい これは 海だ 呑み込まれる 強いちからで ふりほどけない やめて わたしを こんなふうにするのは もう わかったから 従うから 海のなかには 生と死がどちらもあり 愛…

葡萄の苗を植えた

ここのところ いろんなことに追われて すこし疲れていた 家を出るのは このところいつも 早朝か深夜かだから 季節がどんどん 先にいってしまうのが寂しい 木々が芽吹いているのを 新しい葉が伸びているのを じーっとみて ゆっくり愛でたいんだけど 心が静か…

走るしかない

どうしても手に入れたいものがあるから 自分に対して 大きな先行投資をしている 時間は過ぎていくばかりだけど 忘れずにいたいのは 今この瞬間がいちばん若いということ マイ・インターンという映画をみた 年を取ることはすばらしいことだ わたしは素敵なお…

しあわせは肉のかたまり

幸せって ほんとうにシンプルで あたたかい ふわふわしていなくて どっしりとしていて たしかに触れられる 質量のあるもの とろとろに煮込んでも 姿を失わない かたまりのお肉 じゅわっと柔らかくて どっしりと 存在感がある いっぱい頬張って あじわって 喉…

SNSは部屋

SNSを更新する気が ぜんぜん起きない 満たされて 充実していくほどに どんどんいらなくなっていく 無限にあるシーンの断片を わざわざ切り取って 発信するということに 自分の中で意味が見出せないというか なんのために 発信するんだろ? わたしはもともと …

わたしが嬉しいこと

あなたが 好きなものを携えて 生きていることが とても格好よくて わたしはとても 嬉しい わたしも 好きなものを抱きしめて そんなふうになりたい あなたの 元気がいつも わたしを満たすから あなたが 元気がなかったら わたしの元気をあげる 手のひらを す…

春の光にはまだもう少し

身体を動かすときの もったりとした 鈍さ プールの中を 歩くみたいに 水がまとわりついてきて 歩みを進めるのに よけいな圧がかかる やりたいことだけは 心を急き立てるけども 窓を開けたくない まだ眠っていたい これは「重たさ」だ 悲しみとか痛みとかでは…

ひとりの荷物

悩んでいたことを 抱えきれなくなって 言ってしまった 言った瞬間 ふわっと花が散るみたいに 涙がたくさん出て ベッドが何メートルも沈んで あたたかい穴に落ちた どこかから 「がんばった!」 と声が聞こえて ずっしりと重たかった荷物は 今この瞬間 わたし…

コーヒーの中にほどけてゆく

ぼんやりして 頭がうごかない はやく世界に ついていかなくちゃ と思うのだが なにが起きているのか なんだかよく わからないのだ いま あたたかいコーヒーが 運ばれてきて ぼんやりと動けないまま じいと見つめている ふわりと湯気がたつ その奥の 濃いブラ…

火のそばに

ようこさんちの 薪ストーブを 思い出した 炎はいいね わたしは あたたかいと 安心する わたしの願いは ただ ひとつだけ 欲しいものは べつに なんにもないかな どんなに世界が 暗くても あなたが あなたのまま そばにいてくれたら 火のそばに いさせておくれ…

美しさとおそれ

美しさと おそれは とても似ている 張り詰めた糸を ぴん、と 指ではじくと 水滴が ぽたりと落ちて まっすぐな円で 波紋が広がる 抱きしめるように 慈しむように いっぱいになって こぼれ出てくる やわらかく 優しい 羽のついた音 瞳のなかの つめたい石が あ…

明日、死んだって平気

わたしはもう 明日、死んだって平気 今日をいっしょうけんめい 生きたから 愛する人たちに いっぱいの愛を伝えて 愛する人たちに いっぱいの愛をもらったから 「あなたはすでに 亡くなった人みたいに 生きているのね」 と言われて 「そのとおり!」 と思った…

価値というバトンについて

6月にはじめて 自分でなにかを作って 売るということをして それがすごく本質的で わたしのふんわり頭にも 何が起きてるのか 解りやすかったから ずーっとぼんやり 考え続けてる ものを売るということの もっと本質的なところ 価値と価値を 交換するというこ…

お蕎麦屋さんの夢

こんな夢をみた。 実家の前の道の工事が終わったようだ 窓から新しい道が見える なんて大きな道! 袋小路になっていた道が公道につながって とても見通しがよくなっている 道幅がおおきく広がっていて まんなかに白い線がひかれている きっと車が増えるだろ…

置き忘れた怒り

「怒る」ってどうやるんだっけ? って 数年前のわたしは悩んでいた 今この状況は 怒ったほうがいいような気がするけど 怒るやり方がよく思い出せないから どうでもいいや って 20代の自分は かなり怒りっぽかったことを思い出して 真剣に 怒り方を思い出そう…

あなたへのお願い

おとうさんが 種を蒔いて おかあさんが お腹のなかで 育ててくれた 笑ったり泣いたり 走ったり 生み出したり すべてのものは 身体からはじまる わたしは 何を食べるかを 大切にしている あなたのことが とても偉いと思う 自分の時間を 大切にしている あなた…

忙しいけど楽しい

あんまり忙しくて ふらっと倒れそうになった 顔面は蒼白 だけど とってもとっても楽しい 美味しそうだから 欲張っているだけ 忙しくしてるのも自分だし 美味しいのも自分だし 大変なのも自分だし ただそれだけ! いまの居場所がとても好きだ わたしは東京に…

おなかの上で眠る夢

こんな夢をみた 実家はいつも通りでにぎやかだ 両親はわたしたちに優しい ふと違和感を感じる わたしの隣にいる彼が どうも弟に似ているような気がする じーっと見つめてみても なんだかよくわからない いや、弟よりも 友人に似ているのかもしれない、 と思…

ダルメシアンのお花の夢

こんな夢をみた。 前後はたぶんたくさんあったけど、忘れてしまった。 わたしはお花をもらった デルフィニウムだと言っていたけど たぶん違うお花だ 南国の女の子の髪についているような あっけらかんとしたデザインで シンビジュウムに似ている気がする だ…

ほんとうに欲しいもの

無限にある選択肢を ひとつずつ 閉じていくと たったひとつの 必要十分に たどり着く 難しいと感じていた ものごとは 実はとても シンプルだった ただ決めるということ 受け入れるということ ほんとうに欲しいものを ごまかさないで 欲しがること これは意外…

不在という存在

この道はなかなか 一筋縄ではいかない わたしも あなたも いっしょに 同じようなもどかしさを 抱えている気がする あなたが わたしの世界に 存在しないということが 不在というかたちで あなたの存在を 鮮やかに浮き彫りにする ポロックという画家の カット…

朝の花束

おはよう 今日もあいしてる いってきます いってらっしゃい 今朝つかまえた わたしの言葉

朝の花束

死んだように 夢の中を旅して 生まれたてのように 目覚め ひとは毎日 生まれ変わっている 夢と朝のあいだに 浮かんだイメージは いちばんきれいな 生まれたてのわたし 数秒たったら 大人だったことを 思い出してしまうから 朝をダッシュして 言葉をあつめる …

わたしたちは半分ずつ

たとえば 肩書きがなくなって 名前がなくなって 性別がなくなって 自分を証明するものが ひとつもなくなったとき さいごに残るものって なんだろう 張りぼてだらけの世界で - listen こえびメモ ............ これを書いた時のことを よく覚えてる 今もおな…

失われた光はかたちを変えて

今日も 星の部屋で目覚める 庭の葉っぱかたちをした 木漏れ日が ゆらゆらしていて すりガラス越しの 緑色のグラデーションに 部屋中が包まれている 大家さんが 落ちた柿の実を ほうきで掃いている音がして 8時前にアラームが鳴ったら 「らんまん」をつける …

美しい音楽になる

点と点が 離れてまた ぶつかって 繰り返しながら すれ違ったリズムが 共鳴していく 火花のように チョコレートのように 胸がいっぱいに膨らんで 溢れそう 喜びでいっぱいで すこし苦しい あなたの瞳が わたしに魔法をかける そっと触れるたび 小さなつぼみが…

絵はわたしの小鳥

誰かに見てもらえたら 絵は小鳥になる 心の中に閉じ込めていた いろんな色や形が 羽をあたえられ 空へと羽ばたいていく さえずりが 知らない窓のなかの 鳥かごへと 届いて 知らないだれかの 小さな鳥が目覚めて ピヨピヨと さえずりを返してくれる 絵は自由…