listen こえびメモ

リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

くじらが生み出すひかりの泡

くじらの背中で 眺めた景色が わたしのなかに 溶けてゆく 何をそんなに 焦ることがあるのだい、と ゆったりと むずかしいことを 考えることが できなくなって ぼーっと 感じている いろんな音を 色を 温度を くじらが大きく 尾ひれを動かして 泳ぐたび 虹い…

ことばは海からやってくる

ことばは とおいとおい海から やってくる 拾いあつめた 貝殻のなかに 響いている ことば ほんの一瞬の 夕焼けいろに 滲んだ ことば ことばの欠片を つみかさねて いびつなお城を あそんでみようか つみかさねて また こわして 波にさらされて おおきな海原に…

海みたいな空

ぼーっとしてるとき 空と海には 境目がなかったことを 思い出す 今日の空は まるで海みたいだね あなたの瞳の中は 海につながっている おおきな鯨の背中で 虹いろの海を ゆったり漂うとき お母さんのおなかの ゆりかごで眠るように わたしが ほどけるのは あ…

どうせ意味がないのならば

生きていくということの すべてが ばかばかしいと思えるときが ごくたまに訪れる あらゆることには 意味がないのに 人はなぜ そんなに頑張れるのか 不思議に思う いままで懸命に やってきたことが 遠のいていく感覚があり まっ白い霧の中 佇んでいる したい…

きみの夢

ここのところ きみがよく夢に出てくる このあいだは 船に乗って 青い海に浮かんでいたし おとといは バイクに乗って わたしを運んでくれたよ どこへ向かっていたのだろう とても嬉しかった はじめは 夢のなかでも きみは遠くにいて とても小さかった このと…

それがわたしを迎えにくる

なにかが 扉をノックする 見えないけれどたしかに 存在するもの わたしはきっと かつて それが使えた 近ごろすこし 繊細すぎて怖い ふれるものが まっすぐ自分の中に入ってくる 音に乗った光のつぶ 色のエネルギー 美しいものも 美しくないものも からだは …

真っ暗な公園とたくさんの人の夢

こんな夢をみた。 真っ暗な公園の前でうろうろしている 自分の荷物が心配なので すぐに戻りたいのだけど 誰にも見られたくないと思う 少し離れたところに 逆光の人影がたくさんいる 早くここから離れなければと思う 一匹のマルチーズが走ってきて わたしのと…