listen こえびメモ

リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

2022-01-01から1年間の記事一覧

お父さんの夢

夢の話ばかりを書いている この数日 あまり覚えてはいないのだけど 父がよく出てくる 父と空港にいる どこかに向かおうとしているようだ 飛行機のシートは むきだしの青空で 落ちないように 身体をぎゅうと支えている しがみついていないと 落っこちてしまう…

しわしわになる夢

こんな夢をみた。 電車から降りてきた男性が とても彼に似ていたので もしもし、と声をかける 振り向いた顔はしわしわで まるでおじいさんみたいだ あっ人違いだった と思ったのだけど 手をぎゅっと握って 歩きやすいように背中を支えてあげた おじいちゃん…

背中のお月さま

わたしのうしろに お月さまがいる どこにいても なにをしていても 月明かりはやさしく わたしの道を照らして 夜明けが来るまで 子守唄のように 光っている 後ろをふりかえらなくても 見えなくても 知ってる お月さまはきっと そこにいる 背中あわせに 真反対…

ゼリーのような時間の夢

こんな夢を見た。 二度寝、三度寝するあいだにも よほど忘れたくなかったのか、 夢の中でも、さっきこんな夢を見たの、と誰かに話していた。 ライブ会場のような空間で みんなが移動するのに合わせて、 のろのろと前の人について行く そこは地元の古い小学校…

イヤホンから歌が聴こえる夢

こんな夢をみた。 月明かりがとても綺麗な夜 ひとりで散歩をしている 通学路を川沿いに歩いて 右に曲がると 白い月が見える 右手に持った傘で 砂を蹴散らして歩く これはいつかの砂浜に似ている 夜の工事現場は とても静かだ 知らない曲が イヤホンから流れ…

うちの大家さんとお庭

今朝ものすごい物音と 人の気配で目が覚めた ガラッと窓を開けたら1m先の庭師のおっちゃんと目があって わたしがいたことにびっくりしたのか 少しだけ音が小さくなった。。 そしたら知らない番号から電話がかかってきて 「あら、こえびすさん?」 おばあちゃ…

空と海はおなじ

石垣島の海は とても美しかった うすいピンクの水面に 魚が跳ねて 海鳥がさえずる ちいさな息吹が たくさん聞こえる 海はどこまでも広く すーっと定規でひいたような まっすぐな水平線をまたいで おおきな空が 鏡のように 海に映っている 境目がとろけて 海…

若くて懐かしい夢

こんな夢をみた。 ライブハウスの端っこにいる いつのまにか連れてこられて、 わたしはすこし手持ち無沙汰だ 友人たちはどこかに行ってしまった ひまなので歩き回っていると たくさんの部屋があって ガラス張りになったそのひとつで 一人のミュージシャンが…

仮暮らしの部屋

3年近く暮らした部屋と さよならする 予想していたよりも 長く住むことになった 冷蔵庫も洗濯機も借りものの 仮暮らしのような ふわふわした生活 鳥かごのなかで いつもだれかを 待っているような どこにも行っちゃ いけないような ここにいることが しあわ…

なでているのも 、なでられているのも

自分が思うほど たくさんのことは できないね 身体もそんなに 丈夫じゃないし 昔みたいに 無理も効かない 鏡のなかの自分に 大丈夫だよ そう悪くないよ と声をかける でもわたしは知っている きみはまだまだ やれるはずだろって 愛しているからこそ そばにい…

女子高生とゴジラの夢

こんな夢をみた この年齢で高校に通わなければならないようだ 理由はよくわからないけど弟が教えてくれた 姉ちゃん単位足りんやろ、とのことだ 家に制服が送られてきて まさかこれ着ないといけないの?と尋ねると 母から、当たり前でしょう!!と言われる 仕…

わたしの好きな人

わたしの好きな人は とってもすごい なんでも知っていて なんでも疑っていて 本質を見抜く するどさがあり 美しいものを たくさん こころに貯金している わたしはあなたが わからない だけど わからないあなたが 世界でいちばん大切 嫌いになっても 好きにな…

「きらい」の羅針盤

埃をかぶった羅針盤が めまぐるしく 動いている わたしはわたしが なんだか面白くて仕方ない わたしけっこう適当な 人間だったのねって ほんとうは たくさん 嫌いなものがあった いけないことだと 思い込んでいたから ちゃんと嫌うことが できなかった 「き…

くじらが生み出すひかりの泡

くじらの背中で 眺めた景色が わたしのなかに 溶けてゆく 何をそんなに 焦ることがあるのだい、と ゆったりと むずかしいことを 考えることが できなくなって ぼーっと 感じている いろんな音を 色を 温度を くじらが大きく 尾ひれを動かして 泳ぐたび 虹い…

ことばは海からやってくる

ことばは とおいとおい海から やってくる 拾いあつめた 貝殻のなかに 響いている ことば ほんの一瞬の 夕焼けいろに 滲んだ ことば ことばの欠片を つみかさねて いびつなお城を あそんでみようか つみかさねて また こわして 波にさらされて おおきな海原に…

海みたいな空

ぼーっとしてるとき 空と海には 境目がなかったことを 思い出す 今日の空は まるで海みたいだね あなたの瞳の中は 海につながっている おおきな鯨の背中で 虹いろの海を ゆったり漂うとき お母さんのおなかの ゆりかごで眠るように わたしが ほどけるのは あ…

どうせ意味がないのならば

生きていくということの すべてが ばかばかしいと思えるときが ごくたまに訪れる あらゆることには 意味がないのに 人はなぜ そんなに頑張れるのか 不思議に思う いままで懸命に やってきたことが 遠のいていく感覚があり まっ白い霧の中 佇んでいる したい…

きみの夢

ここのところ きみがよく夢に出てくる このあいだは 船に乗って 青い海に浮かんでいたし おとといは バイクに乗って わたしを運んでくれたよ どこへ向かっていたのだろう とても嬉しかった はじめは 夢のなかでも きみは遠くにいて とても小さかった このと…

それがわたしを迎えにくる

なにかが 扉をノックする 見えないけれどたしかに 存在するもの わたしはきっと かつて それが使えた 近ごろすこし 繊細すぎて怖い ふれるものが まっすぐ自分の中に入ってくる 音に乗った光のつぶ 色のエネルギー 美しいものも 美しくないものも からだは …

真っ暗な公園とたくさんの人の夢

こんな夢をみた。 真っ暗な公園の前でうろうろしている 自分の荷物が心配なので すぐに戻りたいのだけど 誰にも見られたくないと思う 少し離れたところに 逆光の人影がたくさんいる 早くここから離れなければと思う 一匹のマルチーズが走ってきて わたしのと…

ある日の会話から

あなたに、たいせつなことを教えてあげましょう。 人はみな、なにかを作らなくてはなりません。燃やされるための薪がただ腐っていくのは悲しいでしょうキャンプファイヤーのないキャンプなんてつまらないでしょう それがどのようなものであれ、構わないので…

特になんにも起きない映画

観たことのある映画を なんとなくふと 観てみたら 特になんにも起きない映画の なんにも起きないところと ちりばめられた 小さなセレンディピティ ふたりが眠っているシーンが やっぱり可愛らしくて 好きだと思った あのとき それはただ 物語が終わるまでの …

空からギターが届く夢

こんな夢をみた どこかの避難所だろうか 大勢の人がいてざわざわしている なにかが起きているのだろう 人々のお喋りはすこし興奮混じりだけど 家の中でニュースを見ているみたいに どこか安心している ここは人もいるしあたたかい 月明かりが雲の隙間から漏…

すべての道を尊重する

同じような構図で 同じようなことが 何度も何度も繰り返されている 不思議なのは それが同じような構図で 何度も起きていることなのだと ほとんど気づかれていないことだ ほんとうに悪意のあるものは 愛をささやきながら 近づいてくる みんなのためを 思って…

女の子とお父さんの親子

その日はなぜか 女の子とお父さんの親子を よく見かけた 電車にふたりで並んで座って お父さんの隣で 足をぶらぶらさせている 退屈まぎれに両手をつかって うれしくて振り回した娘の手が 隣の人に当たりそうになるのを ぎゅうとかたわらに寄せて こら、と手…

いまはただ健やかでいて

朝、目が覚めるといつも思う 元気にしているかな、と思う ありったけのやさしさを あなたにあげたいのだけど うまくうごけない わたしのなかの さびしさが それを明確に拒んでいる そういうのはもういやだと いまは なにもしてあげられない だれにたいしても…

月が浮かぶためのやさしい暗さ

光と闇は いつも共存している 明るさに 耐えられなくなったとき 暗がりに 潜り込みたくなる 闇の中にいるときにしか 光がどれほど 美しいものであるか わからないから 月が浮かぶための やさしい暗さ 月の美しさに 見惚れているとき だれもが 暗闇のやさしさ…

あなた越しのわたし

わたしのなかに フォーカスするほど わたしのなかに あなたを感じる 散らかった洗濯物に 朝日が射しこむ この風景にも レンズを覗いている わたしを忘れるほど 魅力的だった あなたは あまりにもわたしと 違いすぎて 同じすぎたから 境目がわからなくなった …

こころの冷凍庫

こころのなかで 凍らせていた つめたい氷が ふとした拍子に 溶けだして あたたかい涙になる 涙がでるのは 心が熱を持っているから すこし楽になるのは ひとつぶん 溶けてなくなったから 冷凍庫はとっくにパンパンで 賞味期限も切れてしまった 通り過ぎていっ…

君がいないことは

すこし前に とても悲しいことがあった なぜ? 沼はどこまでも限りなく 答えを探しに行っただけなのに いつのまにか ずぶずぶと足がぬかるみにとられて ひきずりこまれそうになる 自分にはなにかもっと やれることがあったのではないか という 無限に続く答え…