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リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

自分を新しくデザインする

 

 

進行中のプロジェクトのため、久しぶりに仲間と集まって話をした。
話し合いの途中、不満や不安、寂しさがわっと溢れてきて、泣いてしまった。
みんなの前で泣いたのは初めてのことだ。 

 

泣きそうだな、と思ったとき
泣いてみたらどうなるだろう、と思った。
いつもだったら、思考でせきとめる感情を開け放してみたくなったのは
言葉でどう説明したらいいかわからないものを、言葉じゃないもので描いてみたかったのだ

 

なぜ涙がでるのかって

それくらい大切だから
それくらい信用しているから
それくらい本気だから

 

 


 

どちらかというと人の感情をケアする側に回ることが多かったので、自分の感情が溢れ出したことは、わたし自身もびっくりしたし、また、びっくりさせたと思う。
泣くんじゃなくて言語化できればスマートだったのに、と思ったけど、よくよく考えたら、もともとスマートな人間でもないのだし、ましてやみんなの前で取り繕う必要もないだろう。
すこしずつ、力を抜いて、見せられるようになっているのだと思う。
この人たちは少なくとも、わたしを裏切ったりしない。しないはず。しないだろう。笑
うまく伝わっていないかもしれないけど、ほんとうに感謝してる。

 

不思議なことだけど、わたしが頑張ることをやめるほど、みんなのスイッチが入っていく。
誰かは怒りを出し、誰かは反省して、誰かは優しい言葉をくれる。

自分が全部を背負うのをやめるということ
自分以外の誰かを、もっと言えばすべてを、世界を、信用するということ

こういうことなのか、と思った。

 

 

 

無意識で思っていたかもしれない
きっと言ってもこの人には解らないだろう
だから言わないでおこう
わたしがやらなきゃ進まないだろう
だからわたしが引き受けよう

ほんとうに?

書き出してみるとすごく申し訳ない気持ちになる
もっともっと
みんなのことを、人のことを、信じてみてもいいのかもしれない。

 


わたしがめそめそしている横で、ちゃんと話し合いは進んでいった。
それは、いつもよりも彼女らしく、頼もしく、緊張感をもって。


 

 


デザインやブランディングというのは、今の状態の半歩先を見ていくことで
ゼロをイチにするまでの、思考する時間はとても孤独なものである。

わたしだけが把握していること
わたしが創りあげなければ進まないこと
その多さがやりがいでもあり、苦しさでもある

勿論、楽しいから、やりたいから、ここまで関わってきているのであって
愛情もたくさんあるのであって
苦しいからといって誰にも渡したくもない。

っていう矛盾した気持ちもある。

 

二十代のころ、編集の人と泣きながらバトルしたときのことを思い出した。
押し引きの加減がわからず、戦い方も未熟だったから、結局わたしの案は通らなかった。
それでもわたしはあの頃一生懸命だった。

尖りすぎたものを丸くして、自分の幼さを収めていくようになって、わたしは、たくさんのものを学んだし、また、たくさんのものを忘れてしまったのだと思う。
忘れてしまったものがどんな感情だったのか、
わたしはいま、今のやり方を少しずつ崩すことで、思い出そうとしている。
 

 

 


それぞれの立場で抱えているものが、感情が噴出して、均衡のとれていた?とれていたように見えた輪が一瞬、乱れたとき。
それでも、水面下で渦巻いているものを、きちんと見つめることは大切なことだ。
本気だからぶつかるのは当たり前のことだ。

 
友達のしんどそうな顔を見るのは辛い。けど、辛いからって自分が妥協したら良いものはできない。
そうなってくると、もはや自分との闘いだ。
自分のせいだろうか一瞬思いそうになって、それは違うだろうと首を振る。
相手を尊重することで自分を犠牲にするのも、根本的な解決にはならない。
 

 

あなたのやり方は正しい。
そして、わたしのやり方も正しい。


そこをスタート地点にして、話し合いを始めよう。

 

 

 


わたしは、
今目の前に差し出された道を
すこしだけステップを変化させて歩くことで
今までとは違うわたしを
生み出そうとしている

以前のわたしを知っている人には
すこし気恥ずかしく
すこし申し訳ないけど

 

 


 

これまでの自分を崩してみることで、
世界を信用しようとしている。

 

 
それはきっと
もっと力の抜けた
素直でわがままで
人に甘えられる道のり


 

 

 

わたしはどこまでも変われる

わたしの欲しい
わたしの在り方を

わたし自身の手で
ゼロからまた
デザインしようとしている