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リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

ゼロポイント

 

 

さっき銀行口座を見たら

 

0円

 

だった

 

 

 

 

 

まさか、と思って

ここ数日のお金の流れを追うと

1円単位の利子やら手数料やらが相殺されて

まるで偶然に、きれいにゼロになっている

 

ゼロって、、

すこしの端数も残さずに

ゼロになるなんて

 

こんな口座は今まで生きてきて

見たことがない

 

鳥肌がたった

 

 

 

 

 

数字については

不思議なことが多いけど

 

自分のリズムと

何かのリズムが合致した瞬間に起きる

火花のようなものだと捉えている

 

多くは肯定的なメッセージだと思えるのは

合致したということは

すくなくとも不協和音ではないはずだから

 

 

 

 

 

昨年の秋に

東京から岡山に向かう車の中で

 

おびただしい数の

ゾロ目を見た

 

2222と

999と

6666と

4444と

8888と

7777と

555だったと思う

 

 

 

 

 

ひとつはレシートで

ひとつはデジタル時計で

ひとつは看板で

 

ほかはぜんぶ

前についた車のナンバープレートだった

 

そんなことある?

それはまるで

何かに導かれているようだった

 

 

 

 

 

昨日の夜

両親はわたしに家系図を見せて

いろんなことを教えてくれた

 

家系図はなぜか

パソコンで綺麗にデータ化されている

少し前にわざわざ整理したのだという

 

誰がどんな人生を送ってきたのかまでは

わからないまでも

自分の背後にこれほどたくさんの人がいたのだと

不思議な気持ちになる

 

自分というものを

ひとつの点として捉えていくことと

 

自分の意思ではない

流れの一部と捉えていくこととは

 

1次元から2次元になるということ

ぜんぜん違うこと

 

自分は

自分の意思とはまったく違うところで

何かに動かされているのだと

ここのところよくそう思う

 

 

 

 

 

 

BeforeからAfterに切り替わる瞬間の

プラスでもマイナスでもない

ちょうどゼロの地点

 

マイナスをプラスに動かす前には

必ずゼロを通過する

 

だからわたしの前に

ゼロが現れたのだと思った

 

 

 

 

 

 

 

感情はミルフィーユ

 

人に優しくできないときは

自分に優しくできていないとき

 

身近な人に対して

怒りがでてきたときは

ひとつの限界のサインだと思う

 

 

 

 

 

しんどいときは

迷子になった感情が

出口を探して彷徨っているから

 

うろうろしている感情をみつけて

話を聞いてあげる

 

 

 

 

 

 

 

はじめは

 

「あいつらなにもわかってない」

「バカばっかり」

「死んじゃえばいいのに」

 

と、ひどい言葉がでてくるのだが

まったくだね、と

出てきたものは絶対に否定せずに

うんうんと聞いてやると

 

「悔しかった!!!」

 

が出てきた。

 

そうか、ほんとうは悔しかったんだな、と

自分でもすこし驚いていると

そのうちに

 

「蔑ろにされている」

 

が出てきた。

 

 

 

 

自分の感情はいつも

「蔑ろにされる」と繋がっていて

すごくしんどくなるのだけど

それでもうんうんと聞いてやると

 

 

「悲しい」

 

になり

しくしく泣いていると

 

「置いていかないで」

 

になり

 

「ごめんなさい」

 

になり

 

涙がぜんぶなくなるくらい

泣き疲れてぐったりしたあと

 

最後の最後に

なぜだか

 

「ありがとう」

 

になる

 

 

 

 

 

感情はミルフィーユだというけど

ほんとうにそのとおりで

 

なぜ

ごめんなさい、とか

ひとりにしないで、とかが出てくるのかは

よくわからない

 

だけど

全部きちんと味わってあげたら

きれいに消えてしまう

 

 

 

 

 

あれだけ腹が立っていたのに

「それでもよく考えたらいいところもある」

「わたしに依頼してくれるのはありがたい」

 

になって

 

「あれ?なんであんなに腹を立てていたんだっけ?」

と、さっきまでの怒りは

思い出せないほど遠のき

 

「むかつくけど喜ばせてあげるか」

 

になる

 

 

 

 

 

だれかに対して

無茶苦茶に腹が立つときは

 

その身近なだれかが

鏡のように

わたしを映し出していていて

 

 

 

 

 

自分が自分を

無理させすぎていないか

我慢させすぎていないか

自分を犠牲にしすぎていないか

 

気づかせてくれている

 

 

 

 

 

そのあと

クライアントと話し合って

きちんと大人な態度で

でも言いたいことを言って

 

無理なものは無理ですと言って

 

あたたかいお湯に浸かって

 

納期よりも

自分がごはんを食べる時間を優先して

 

夜は必ず布団で眠るようにして

 

自分のために好きな洋服を買った

 

 

 

 

 

忙しいことを理由に

自分を後回しにするのはやめよう

 

これはひとつの誓いである

 

誰にも迷惑をかけないように

一生懸命がんばることで

 

いちばん守らなきゃいけない

自分が傷ついていき

 

自分が痛いからって

だれにも優しくできなくなる

 

 

 

 

 

誰かに蔑ろにされている

 

と思ってしまうのは

 

自分が自分をいちばん

蔑ろにしているからだね

 

 

 

 

 

 

ほんとうに

いつもごめんね

 

 

 

 

いつも

そばにいてくれて

頑張ってくれて

ありがとう

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなに器用でもなかった

 

デザインというのは

あくまでも自分とは切り離した生業なので

うまく距離をとるのがいい

 

なぜなら

それはあくまで他者のものであり

どんなに愛情を注いでも

自分の娘にはならないからだ

 

 

 

 

それは分かっているのだけど

思わず熱がこもってしまって

自分のものだと思い込んでしまったとき

境目があいまいになり

 

思わぬところで

うっかり油断して

傷ついてしまうことがある

 

 

 

 

本気にならなければ

傷つくことはないのだけど

 

いいものを作りたいと思えばこそ

理解して好きになって大切に思うのは

あたりまえだとも思う

 

対象としてのあなたという商品を

誰よりも理解しているという確信があるから

 

もっと魅力的にみえるように

もっと輝くように

どうすればいいか

どんなストーリーとデザインを演出すればいいか

わたしにはぜんぶの答えが見えている

 

全部見えてる

勝算もある

わたしに権限さえあれば!

 

しかし

残念ながら

 

あなたの所有者は

わたしではないのだ

 

擬人化するほど愛が深くても

 

 

 

 

 

ボツになるのは

ちっとも平気

 

だけど

エッセンスだけ残して

わたしの生み出したものが

勝手に好きなようにいじくられて

手元に戻ってくる時

 

自分のじゃないとわかっていても

虚しくなるね

 

わたしのなにかが汚された、と思う

なにかが奪われる感じがする

 

 

 

 

 

これは

 

なんというか、、、

 

体験したことがない感じで

 

とてもしんどい

 

一瞬だけ泣きそうになった

たかが仕事で

泣きそうになることなんてないのに

 

 

 

 

 

しかしよくよく考えてみると

書体とか色とか

紐解いてみれば

ささいなことだったりして

 

だけど

 

何度も言葉でやりとりするのと

勝手にビジュアライズされて返ってくるのは

衝撃がぜんぜん違って

 

なにが違うんだろうね

 

さっきから答えを考えてる

 

 

 

 

 

これがもし

自分の魂をのせた作品だったとしたら

けっこう立ち直れないかもな、と

 

すこし前に話題になった

漫画家さんのことを思い出す

 

要望をもらうのはぜんぜん嬉しい

没になるのも悔しいけど仕方ないと思う

それはひとつのコミュニケーションだから

 

だけど

勝手に作品を手直しされると

たいせつな領域が侵されたようで

自分自身が軽く扱われているようで

えぐられるのだろうな

 

 

 

 

 

デザインを生業にするには

ちょっと魂をのせすぎてしまうので

もうすこし適当にやらねばと思いつつ

 

うまく距離をとれるものと

そうでないものがある気がする

 

切り離す技術がいる

 

あと相手ってすごく大切ですよね

愛があるかどうかなのだよね

結局のところ

 

 

 

 

 

こんなに仕事と割り切っていても

こんなに簡単に傷つくのだ

 

仮面を被らずに

生身で対峙するのは

どれほどしんどいことだろうね

 

 

 

 

 

そうして生きている人の

なんて強いことでしょう

 

そのことを思うと心が震える

 

だって作品を否定されることは

自分を否定されることと同じじゃないですか

 

考えただけでしんどい

 

 

 

 

 

作品と商売

デザイナーという仮面と生身の自分

 

分けられてよかった

別で表現できるようになってよかった

 

これがくっついているうちは

かなりしんどかった

 

今はすごく

バランス取れるようになってきた

 

自分の作品だけは

誰からもいじくられないから

メンタルが守られる気がする

 

 

 

 

 

 

愚痴っぽくなってしまったので

これはそのうち消すかもしれない

 

オチもないです

ただの羅列

 

まあなんというか

そんなに器用でもなかった

 

 

 

 

海に溶ける

 

 

 

 

 

胸が高鳴り

 

足がくずれて

 

 

 

 

 

わたしという輪郭が

 

あなたに溶けて

 

奪われていく

 

 

 

 

 

深くて

 

激しい

 

これは

 

海だ

 

 

 

 

 

 

呑み込まれる

 

強いちからで

 

ふりほどけない

 

 

 

 

 

 

やめて

 

わたしを

 

こんなふうにするのは

 

 

 

もう

 

わかったから

 

 

 

従うから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海のなかには

 

生と死がどちらもあり

 

愛されることは

 

とても怖い

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなに

 

見つめないで

 

 

 

 

まぶしくて

 

なにも見えない

 

 

 

 

ほかのひとが

 

だれも

 

いないみたいに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたという

 

言葉と

 

思想と

 

音が

 

 

 

 

たまらなく好きで

 

ただいとしくて

 

大切で

 

 

 

 

わたしはただ

 

それだけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたのなかで

 

生きられるなら

 

 

 

 

 

なにもかも

 

波にさらわれて

 

溶けてしまっても

 

いいかな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このあたたかい

 

海のなかで

 

囚われるように

 

 

 

 

ずっとずっと

 

包まれていたい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葡萄の苗を植えた

 

 

ここのところ

いろんなことに追われて

すこし疲れていた

 

 

 

 

家を出るのは

このところいつも

早朝か深夜かだから

 

季節がどんどん

先にいってしまうのが寂しい

 

 

 

 

木々が芽吹いているのを

新しい葉が伸びているのを

じーっとみて

ゆっくり愛でたいんだけど

 

心が静かじゃないと

ここに在らずになってしまう

 

 

 

 

 

先週はみんなでいろんな苗を植えた

土は重たかったけど

土にさわると元気が出る

 

木がこんなに大きくなれるのだから

土のなかには

きっと何か秘密があるのだろう

 

 

 

 

わたしが植えたいちばん端の葡萄が

道ゆく人に踏まれてしまいそうで

少し気がかりだったことを思い出し

 

 

 

 

 

なにげなく目をやると

剪定されたコリヤナギが

連なって柵になり

小さな苗を守っている

 

ワイヤーの先に

麻紐で縛られてさえいる

 

 

 

 

これは誰がやったのかな

なほさんかな

のりかさんかな

かずみさんかな

ともみさんかな

ゆかちゃんかな

それとも前田さん?

 

 

 

 

それともぜんぜん

違うだれか?

 

たくさんの顔が浮かんでくる

 

この小さな苗は

こんなふうに

いろんな人の手の中にあって

 

週に二回

きちんと水やりしてもらって

 

お日さまをたくさん浴びて

みんなの共有財産になる

 

 

 

 

わたしはいま

植物を育てる余白がなくて

自分のことで精一杯で

 

毎日不規則で

家にいたりいなかったり

 

料理もできてないし

ゴミもたくさん出すし

電気もたくさん使う

 

ごめんなさい

 

 

 

 

それでも心は

できるだけ自然の中に在れますように

そんな願いをこめて

 

毎日一生懸命

生きている

 

それだけは

あなたたちと一緒だよ

と思う

 

 

 

 

 

小さな葡萄の苗に

自分を重ねて

泣きそうになったのは

 

赤ん坊のちいさな成長をよろこぶ

家族や親戚みたいで

あたたかかったからだ

 

わたしもこの子も

おなじように

 

このあたたかさの中にいる

 

愛されて

見守られて

 

 

 

 

 

世界ってまるで

家族みたいだね

 

土の中でつながる

植物たちの会話

みたいだね

 

 

 

 

 

 

 

 

走るしかない

 

どうしても手に入れたいものがあるから

自分に対して

大きな先行投資をしている

 

時間は過ぎていくばかりだけど

忘れずにいたいのは

今この瞬間がいちばん若いということ

 

マイ・インターンという映画をみた

年を取ることはすばらしいことだ

わたしは素敵なおばあさんになりたい

だから素敵なおばさんになりたい

 

そのために

素敵な時間が必要だ

 

素敵な時間はどこにある?

待っていたらいつかやってくる?

いえいえ

自分で作らないと

 

このやり方じゃ

たどり着けないのだとわかったから

一度スクラップしてまたビルドする

 

わたしはもっと

素敵な時間がほしいから

今と自分を変えることに決めた

 

 

 

 

 

すこし全体のペースを落としても

生きていけるように

仕組みをつくる必要がある

 

お金も仕事も

できるだけ軽やかにしたい

社会に振り回される働き方は

そろそろやめたい

 

5年前にぼんやり感じたことの答えが

この半年でかなり具体的になった

 

わたしには好きな人がいるし

大切にしたいものがあるし

それだけは死守しなければならない

 

今ならなんでもできる

多少の無理もきく

だから今

学んで自分のものにしたい

 

仕組みをつくってしまえば

ものごとは勝手に動いていく

 

一度回り始めたものは

簡単には止まらない

 

だから勇気をもって

一度止める必要があるし

 

力を込めて

また回し始める必要がある

 

それさえできれば

 

 

 

 

 

そんな予感がするので

ぜんぶ一気に動かそうとしてる

 

いま

 

人は何にでもなれるし

どこにでも行ける

 

ちょっと無理をしているような気もするけど

これでいいのだという確信もあって

 

頭も身体も

たまらなく熱いし

そこには知らなかった喜びがある

作るのとはまた違うかたちの喜び

 

まだ誰もやっていないことは

モデルケースが見当たらない

 

それでも自分はこれがしたい

そのためにここにいる

 

 

 

 

 

わたしは

女に生まれてしまったけど

 

時々

メロスが全速力で走り抜けていくような

男らしさがみなぎっていて

 

すごく困る時がある

 

生きるということは

性別が混じっていくということなのかしら

 

素敵なおばあさんになりたいわたしは

 

おばさんになるまえに

おじさんになりそう

 

 

 

 

 

 

おじさんを経由しても

この際かまわない

 

少女を迂回して

おばさんを背負って

少年で休憩して

 

そうやって

やわらかく魅力的な

ただの人になるのかな

 

それはそれで結構

 

 

 

 

 

走るしかない

 

いま

わたしは急いでいる!

 

 

 

 

 

 

 

しあわせは肉のかたまり

 

 

幸せって

ほんとうにシンプルで

あたたかい

 

ふわふわしていなくて

どっしりとしていて

 

たしかに触れられる

質量のあるもの

 

 

 

 

 

とろとろに煮込んでも

姿を失わない

かたまりのお肉

 

じゅわっと柔らかくて

どっしりと

存在感がある

 

 

 

 

 

 

いっぱい頬張って

あじわって

 

喉を通って

おなかを通って

 

わたしの血になり

力になり

 

この世界に

はっきりと熱をあたえる

 

 

 

 

 

 

しあわせは

身体をめぐって

 

わたしを前に進ませる

肉のかたまり

 

 

 

 

 

しぶとくて

力強く

たしかな体温を持った

 

美味しい

あたたかい

 

肉のかたまり