なかなか
調子が戻らなくて
試行錯誤しながら
日々をやり過ごす
えいと力を入れても
次の瞬間には
しぼんでしまって
わたしこんなだっけ？
たくさんの気持ちを
きみに伝えたいのに
言葉もからだもこころも
まるで
元気が足りないんだ
きみの顔が
浮かんだから
おーい
おーい
と呼びかけたら
ここだよー
と返ってきた
よかった
ちゃんといた
アンテナが
届くところ
ぷつぷつ途切れる
糸電話に乗って
きみの
息づかいが
ふと伝わってきた
そのとき
電源コードが
ピピピと繋がって
わたしの電源が
ピコンと入った
おはよう
おはよう
きみにとって
わたしはお日さま
わたしにとって
きみはお日さま
グレーがかった
力のない世界が
すっと晴れていくように
きみがなんにも
知らないところで
いま
わたしの世界に
魔法をかけたよ
