いまわたしは
変化のただ中にいて
オセロが黒から白へ
ひっくりかえってしまうような
その途中過程にいる
エネルギーが変化しすぎて
うまく扱えない
これから新しい場所へと
向かおうとしている
この場所には
もうとっくに
飽きてしまった
変えていきたいんだ
始めていきたいんだ
こんな状態に
甘んじていられないの
いまこの瞬間にしかない気持ちを
いまこの瞬間につかまえなきゃ
風のようにどこかへ消えてしまう
過去なんかよりも
今に
触れたいんだ
未来のことはわからない
今この瞬間だけが
わたしに
与えられた時間
今が消えてしまう前に
この世界の美しさを
この胸の悲しみを
あなたの腕のあたたかさを
今
精一杯に
抱きしめたい
すべてのものが
変化していくことを
わたしはもう知っているから
すべてが
失われていくという悲しみごと
胸いっぱいに頬張って
味わいたい
なんとなく風まかせに
たくさんの今が
通り過ぎていくのを
ただ
見過ごしてきた
明日には
消えてしまう
たいせつな瞬間を
あなたという存在
わたしの気持ち
この季節の色
いまこの瞬間を
通り抜ける風
一瞬たりとも
見逃したくない
今ここにしか
存在しないもののすべてを
岡山に帰れない
と思い込んでいた
帰「れない」という言い方をやめよう
外側にたいせつなものを委ねるから
すべてが言い訳ばかりになる
新幹線が止まりでもしないかぎり
わたしの動きはだれも制限できないのに
環境や世間はたしかに存在する
だけど主導権は絶対にわたさない
いつどんな瞬間も、
わたしの道はわたしが決める。
無意識で人任せになっていた
あらゆること
いつだってわたしが決められる
思い出さなきゃ
いつだって世界は
自由にデザインできるのだということを
だれかが決めてくれるのを
待つのをやめる
風向きが変わるのを
じっと待つのをやめる
強い風の中でしか
できないやり方があるはずだから
だれの許可もいらない
わたしの行き先は
わたしが決める
わたしが責任をもつ
今をつかまえにいこうよ
わたしがあなたを
好きだという気持ちを
いちばんおいしい瞬間を
ひと粒のこらず
味わおうよ
わたしがほしいのは
ただこの瞬間
ただ生きている
あなたという存在
ほかにはなにもいらない
