朝、目が覚めるといつも思う
元気にしているかな、と思う
ありったけのやさしさを
あなたにあげたいのだけど
うまくうごけない
わたしのなかの
さびしさが
それを明確に拒んでいる
そういうのはもういやだと
いまは
なにもしてあげられない
だれにたいしても
あなたを思うとき
憎らしさと
愛おしさが
ぶつかって
ざあざあと雨が降る
雨が止むまで部屋にいる
ただじっと見ている
わたしの心を見ている
ねえ
世界ではおかしなことが
思っていたよりも早く
起きはじめているでしょう
繊細で聡明なあなたが
気づいていないはずはない
わたしたちの
タイムラインを
かき混ぜる方法は
どこにあるのだろう
世界が変わっていくさまを
あなたのそばで眺められたら
それを願っていても
どうすればいいか
わからない
だからどうか
あなただけのものではない
あなたの身体が
あなたの心が
どうか健やかであるよう
あなたを
あなたの手で
ぎゅっと大切に
守っていて
このゲームを
進んでいった先に
秘密の謎が
解き明かされるまで
どうかあなた自身を
たいせつに
守っていて
