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リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

君がいないことは

 

すこし前に

とても悲しいことがあった

 

 

 

なぜ?

 

 

沼はどこまでも限りなく

答えを探しに行っただけなのに

 

いつのまにか

ずぶずぶと足がぬかるみにとられて

ひきずりこまれそうになる

 

 

 

 

自分にはなにかもっと

やれることがあったのではないか

という

無限に続く答えのない問いと

 

答えのないことに

どう落とし前をつけるかは

生きていく人間の腕に委ねられている

 

 

 

 

 

すこし落ち込んでいたら

先輩がばかみたいな写真を送ってくれて

思わず

あはは!!と声を出して笑った

元気だったころの姿を思い出した

 

いなくなったことに

目を向ければ向けるほど

 

悲しみでいっぱいになるなら

 

 

 

 

その人が

同じ時間を生きていたんだという事実と

 

なくなったことではなく

確かにあったのだということに

フォーカスを合わせていく

 

そのほうが何倍も豊かだから

 

 

 

 

 

 

 

「君がいないことは

 君がいることだな」

 

 

そんな歌詞を思い出しながら

 

 

 

 

そこにいなくなった君が

わたしの心の中にいて

 

だれかの心の中にも

そのまた別のだれかの心の中にも

君の記憶が生きていて

 

それは

わたしが知らない顔を

おそらく無限に含んでいる

 

きっとそれこそが

肉体のなくなったその人が

たしかに存在していたという

本質なのだと思う

 

 

 

 

 

その記憶をいつか

みんなで持ち寄って

 

いなくなった人を

たしかにいた人として

 

ぺたぺたと彫刻にしよう

 

 

 

 

 

 

わたしが知っているその人は

 

とても優しくて

がまん強くて

ユニークで

心のきれいな人だった

 

 

 

 

優しい人は

たくさん人に与えつづけて

自分の分が足りなくなっていても

まだ与えようとする

 

とうに限界を超えていることを

わたしは知っていたよ

ずっと知っていたけど

何もしてあげられなかった

 

ごめんよ

 

 

 

 

 

 

あなたの優しさで

どれだけの人が助けられたか

わたしもそのひとりだから

 

美しいものとして

わたしはずっと覚えていたいと思う