悩んでいたことを
抱えきれなくなって
言ってしまった
言った瞬間
ふわっと花が散るみたいに
涙がたくさん出て
ベッドが何メートルも沈んで
あたたかい穴に落ちた
どこかから
「がんばった!」
と声が聞こえて
ずっしりと重たかった荷物は
今この瞬間
わたしひとりのじゃなくなったんだ
と思った
窓の外には
きらきらと
夜の東京と海が光っていて
わたしは今日のことを
一生忘れないだろうと思った