身体を動かすときの
もったりとした
鈍さ
プールの中を
歩くみたいに
水がまとわりついてきて
歩みを進めるのに
よけいな圧がかかる
やりたいことだけは
心を急き立てるけども
窓を開けたくない
まだ眠っていたい
これは「重たさ」だ
悲しみとか痛みとかではない
もっと質量のある
漠然とした空気の重さ
昨年の冬
わたしを抱きしめて
魔女は教えてくれた
生き物はみんなそうだよ
植物も動物もそうだよ
月や空が移ろうように
ごく自然なことだよ
クマはいつ
冬眠から覚めるのだろうか
春の光にはまだもう少し
いまは
生きているだけで
だいじょうぶ
and I say