こんな夢をみた。
実家の前の道の工事が終わったようだ
窓から新しい道が見える
なんて大きな道!
袋小路になっていた道が公道につながって
とても見通しがよくなっている
道幅がおおきく広がっていて
まんなかに白い線がひかれている
きっと車が増えるだろうと思った
なにか食べに行きましょう、と
家族と近所の人とその子どもたちを
ぞろぞろと引き連れて
新しい道を歩いていく
道端にはビー玉みたいな花が咲いていて
まんなかのビー玉のところは
花びらをむしって2日おいたら食べられるのだと
小さな女の子が教えてくれる
摘んだお花を
知らないお宅の軒先にならべると
風車がならんでいるように愛らしかった
お蕎麦屋さんはバイキングのようで
それぞれ並んで
好きなものを取っていくのだけれど
どうやらコップが人数分
ないようなのだ
みんながぶーぶーと文句を言って
うるさいので
わたしは大きなカバンを持って
店を飛び出した
幹事は走り回らないといけない
隣にはもうひとつ
老舗のお蕎麦屋さんがあった
もしかしたらコップが
余っているかもしれないと思って
店の奥をずんずんと進んでゆく
カバンが大きすぎて
通路をもたもたとしていると
T字の先にもうひとつ席があって
見覚えのある姿は
わたしの大切な彼だと気づく
わたしに気づいて
嬉しそうにこちらを向くと
なんだかとても
スッキリした顔をしている
よかった
よかった
きっとよい旅だったのだろうと思った
たくさん話したいことが
あったけど
ふたりとも大きな
荷物を持っているので
道をふさいで迷惑そうだった
そしてわたしも
すぐに戻らないといけない
わたしは彼のもとに駆けより
抱きしめたい気持ちを抑えて
ないしょ話をするような形で
耳もとで囁いた
どちらの言葉にしようかなあと
とても悩んだけども
短いほうを選んだ
そしてバタバタと
みんなの待つ会場へと
走って外に出て
わたしは
ここに戻ってくるために
わたしの世界で
役目を果たすのだと
夢のなかのわたしは
ちゃんとわかっていた