listen こえびメモ

リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

人生はスプラッシュマウンテン

 

 

こんな夢をみた

 

夢といってもぼーっとコーヒーを飲みながら見ていた夢だ

 

 

 

いつもビリになってしまうので拗ねている子どもがいる。道のわきで砂を蹴って棒をふりまわしてご機嫌ななめである

先生がやってきて、子どもをひょいっと持ち上げてみんなのところに運んでしまう

手をぶんぶん振り回してわめいているけど先生はニコニコしてびくともしない

 

 

さっきおしっこしたばかりだから無理です無理ですって言ってるのに、先生が検尿コップをむりやり手に持たせてくる

そっかーそうなんだ、わかるよー、でもほら、やってみたら出るかもしれないからね

個室に押し込まれる。トイレから出たわたしを見て先生は、ほらね、出たでしょ、知ってた、って顔をする

 

 

顔がひきつった芸人がバンジージャンプの台にのせられている

腰が抜けて動けない彼はばっちりカメラがくっついたヘルメットを被って準備万端といったところ

「かーらーのー?」と煽るまわりの笑い声が響き、

その様子がまたおもしろいので、本人の意思は関係なく予定どおりに番組が進んでいく

 

 

文句ばっかり言ってるお年寄りのお話しを、そうだよねそうだよね、大変よね、そうよね、うんうん、と聞いてるのか聞いてないのかの絶妙なあいづちで、魔法みたいな早さで身体を拭いてしまう介助のおばちゃんの、有無を言わせるひまもない感じ

 

 

 

だから、やだって言ってるじゃん

むりだって!いやなんだって!むりなんだって!

って言ってるのに、勝手に運ばれていくときの

 

そうだよねそうだよね、わかる、そうだよねー怖いよねー、でも、とかいって!

かーーらーーのーー?

と、勝手に運ばれていくエンタメ感

 

 

 

 

ジェットコースターの順番を待っている

わたしはあの、落ちるときの「ヒュッ」とお尻が冷える感じがとてもとてもとても苦手なので、ひとつ列が進むたびに、逃げ出したくてたまらなくなる

やっぱりむりかも、まだ間に合うよね、あっわたし見てるだけにするわ、とか言い始めたりする

 

順番が来て、安全装置をつけたら、もう逃げられない

カタカタカタカタ、と、ジェットコースターは空に向かっていき、一瞬、とまる

その一瞬が永遠みたいに長くて気を失いそうになる

 

もうこれを書いてるだけで汗がでてくる

 

 

 

 

 

くせに、

 

 

スプラッシュマウンテンでびしょびしょになって、

スピードがゆるんで、カタン、と元に戻ってきた時の

身体が熱くなって、心臓がドキドキして、頭がぼうっとしているときの、あのかんじ

 

あっ、もう、終わっちゃったんだ、、、

というあの感じ

 

 

 

ほっとしたような、

さびしいような、

まだ終わりたくないような、

あの気持ち

 

あ、たぶんわたし、

 

気持ちがよかった

 

怖かったのも含めて

 

ちょっと気持ちよかった

興奮した

 

 

 

 

 

あのとき列から抜け出て、見てるだけにしてたら、

たぶん一生わからないこの感じ

 

ドキドキ

 

 

 

 

むりむりむりむり!いやだから!って言ってても

はいはい、わかったから、

はいはいはいはい、

 

 

かーーらーーのーーー?

 

 

 

 

人生はいつもスプラッシュマウンテン

わたしの意思とはいつも関係なく

カタカタカタカタといつのまにか

1番こわい瞬間へとジェットコースターは昇っていき、

 

いつのまにかそれは終わっていて

 

終わったあとに

 

 

 

怖かったけど楽しかった

 

と気づくのだ