こんな夢を見た。
今日から新しい職場に行くのだ
たくさんの人がいる活気のあるオフィス
社員はほとんどが若い女性で、
親切にいろんなことを教えてくれる
ねえ名前どうやって読むの
どこの部署に配属されたの
一緒にランチしません?
カバンはそこに置くといいよ
新しいメンバーはみんなの大好物みたいで
ちょっとしたひっぱりだこになっている。
へえ
女性がたくさんいる職場なのに
みんな素朴で裏表がない
ほくほくした気分でいると
遠くからザワザワした空気が流れ始める
今日は大きなプレゼンテーションがあるらしく
チームメンバーが出発の準備をはじめているのだ
全員えんじ色のスーツでビシッと決めている
それはまるでバンドのジャケ写みたいで
ちょっと滑稽なほどクールだ
そのなかに見覚えのある人がいる
えっ、
なんでここにいるのだろう?
不思議な気持ちで見つめていると
彼はわたしに向かって
やれやれ参るよ〜という目線を送った
えんじのタータンチェックの上下
なんでそんな格好なの?笑
でも、とても似合っているよ
がんばって!
心でつぶやく
女の子たちが社員食堂に連れて行ってくれて
ぺちゃくちゃととりとめのないお喋りをしながら
そっとあたりを見渡すと
ひとりで食事をとる彼がいる
ざわざわした普通のオフィス
あなたのような天才には
すこし居心地が悪そうだ
だけど
同じ空間を共有しているという
そのことが嬉しい
用事があったのでエレベーターに乗ると
6と9と22と30というボタンがある
ほんとうは6階でいいんだけど
22のボタンを押してみた
エレベーターは恐ろしいスピードで急上昇し
身体が宙に浮いてしまう
とんでもない恐怖感と
そこから見えるだろう景色の美しさに
期待で胸が膨らむ