listen こえびメモ

リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

心で生きていくということ

 

 

 

 

心で生きていくということは

目隠しをしたまま

 

道を歩くことと似ている

 

 

 

 

 

 

目を瞑ったって平気だよ

だって毎日通っている道だもの

 

そう言って

目を閉じて歩いてみた

 

 

 

一歩、二歩、三歩、

ぜんぜんへいき

 

さっき見ていた景色を

位置関係を

ちゃんと覚えてる

 

 

 

 

四歩、五歩、六歩、

おやすこし

自信がなくなってくる

 

 

 

七歩、八歩、九歩、

今どこにいるんだろう

 

目の前にすごく

怖いものがあるかも

 

少しの不安が心をよぎった瞬間

 

 

 

 

 

途端に

動けなくなる

 

 

 

 

自分が

今どこにいるのか

わからない

 

目に見えないとわからない

わからないことが

こんなにも怖い

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしの好きな

スラムダンクの中で

 

片目を怪我した流川の

フリースローのシーンがある

 

奥行きがわからない

だったらいっそ、と

両目を瞑ってシュートするシーンだ

 

「何百万回もシュートしたんだ」

「体の感覚を信じろ」

 

って

とても好きなシーン

 

 

 

 

 

 

 

小学生の頃

山の学習で、暗夜行路をさせられた

 

 

目隠しをして

音と感覚をたよりに

山の中をロープを伝って歩く

 

怖くてワクワクして

楽しかった

 

 

 

視界は真っ暗なのに

頭の中で

イメージがスパークして

 

洞窟のなかや

険しい獣道

おそろしい断崖絶壁を

 

みんなで冒険した

 

 

 

 

 

目隠しを取った時に驚いた

 

そこがあまりにも

平坦で短く

つまらない道だったから

 

 

 

 

 

見えてしまったら

 

さっきまでのすごい冒険は

途端に色褪せてしまう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を瞑ることで

 

見えなくなるものと

 

見えてくるもの

 

 

 

 

 

 

手にした地図を

わざと

放り出して

 

 

 

 

どこまでも

イマジネーションの海を

広げられる

 

 

 

 

わたしはもっと遠くまで

 

誰もみたことのない

 

海が空に

つながるところまで

 

泳いでみたい