こんな夢をみた。
ショッピングモールの中を歩いていると
大きなフードコートの先は
段々になっている
真っ白い壁と階段は
光がたくさん差し込んで
とても明るい
近所のおばちゃんたちが
すてきな聖歌隊の衣装を身につけて
歌を練習している
天井を見上げると
ガラスでできたたくさんの星のタイルが
敷き詰められている
ここは半分しかまだ着工されていない
この場所はまだ未完成のようだ
(もっと大きくて立体的なブロック状で
中は空洞になっているガラスが
天井一面に並んでいる)
ガラスは
オレンジとグリーンと白と黄色で
たくさんの色味がマーブル状で混ざり合い
まるでお花畑のようだ
差し込む光が
虹のようにみんなの頬を照らしている
なんてきれいなんだろう
わたしは
こんなに美しい場所にいるのだ
涙があふれて
あふれてどうしようもなくなり
気づいたら布団の中で泣いていた
女の人がわたしに近寄り
ふわりと抱きしめて
「よくここまで来たね」
と言った
腕の中はあまりにもあたたかくて
ここまで来たんだな、
と思った
ありがたく
嬉しく
安堵して
わたしは赤ちゃんみたいに泣いた