listen こえびメモ

リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

ヒーローの背中の夢

 

こんな夢を見た。

 

 

 

だれかが間一髪のところで救い出してくれたのだ。

燃えさかる工場の裏口から走って外に出ると、ヒーローがバイクにまたがっている。

 

 

こっちだ!

わたしはなぜか上半身が裸になってしまっており、困っていると、

これを着ていろ、と、白いTシャツをこちらに投げてくれた。

 

あいつらが来るから、早く乗れ!と

慌ててバイクの後ろにまたがると

グインとエンジンがかかって、すごいスピードでバイクは走り出した。

 

急カーブの大きな坂から、美しい荒野が見える。

ここはどこだろうか

身体をななめに落とさないと、振り落とされそうだ。

 

 

 

よくやった。もう大丈夫だ。

ターミネーターみたいに大きな背中に手をのせると、湯気が出そうなほどあつい。

後ろ手にぎゅうとヘルメットを被らされるので、あごひもをしめて、落ちないように腕を回す。

 

そっとのぞいてみると、美しい横顔が見える。まるで知らない顔だ。

よくわからないけど、きっとこの背中につかまっていたら、安全なのだと思えた。

 

 

 

なにか伝えるべきことがある気がして

役に立たなくてごめんなさい、ともごもごと喋っていると

 

 

いいから、余計なことを考えるなよ

そこでおとなしくしていろ

ゆっくり休め、もう大丈夫だから

 

 

 

 

ヒーローは言葉は荒いけど優しい。

わたしはこの人から

役に立つことは期待されていなくて

それでも守ってもらえていて

ここでゆっくり休んでも、大丈夫なのだ

だってそう言われたんだもの

 

 

 

背中に頰をくっつけて

大きな胴に腕をまわすと

まるで焼き芋みたいなあたたかさだ

 

この場所ではわたしは

なんにもしなくてよくて

ゆっくり休んでもいいんだと思うと

安心感で涙がでそうだった。

 

 

 

 

 

 

目が覚めて、その感覚を思い出すと

とても幸せな感じがした。

 

焼き芋を頬張った時のような

あたたかい安心感が

 

焼き芋でしか例えられないのは

無条件に愛される感覚が

あまりわからないからで

 

近所のお友だちがよく

焼き芋を焼いてくれるからで

実家の父の得意料理が焼き芋だからだと思う