listen こえびメモ

リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

自分にチューニングを合わせる

 

 

最近気づいたこと

 

 

 

 

 

 

 

 

デザインの仕事をしていくうえで

ヒアリングはいちばん大切な過程だと思っている

 

物事をフラットに判断できるように

自分の考えや思い込みを消して

できるかぎり透明になる

 

相手の立場と価値観のなかに

チューニングを合わせて

心の中におじゃまする

 

 

 

 

 

とくに

その人自身がなにかを経営している場合や

なにかを表現する人であれば

デザイナーはいちばん繊細な

核となる部分に触れることになるので

 

その柔らかさを傷つけないように

言葉を選びながら

こんがらがっている課題を

ひとつずつほどいていく

 

それはとても

カウンセリングに似ている

わたしがいちばん好きな時間

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の視点

相手の視点

届けたい人

世の中の流れ

 

カメラのアングルを変えるように

視点をあらゆるところに置き

たくさんの丸と丸が

いちばんきれいに重なる部分を見つける

 

 

わたしという個人を介在させず

透明な壁打ち係になることで

相手の姿がくっきりと鮮明になっていく

デザイナーとしてのわたしは

その美しさを最大化することに喜びを感じる

 

わたしはその仕事を

心から愛しているし

やりがいを感じているし

深く考えなくても直感的にわかる

 

その文脈のなかでいうなら

それが

わたしに与えられた才能だろうと思う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気づいたことがふたつ

 

 

 

 

 

 

 

ひとつめ

 

デザインの仕事を長年続けることで

あるいは子どもの頃から担っていた役割から

 

わたしは無意識のうちに

ふだんから「自分ではないもの」に

チューニングを合わせすぎていなかったか

 

それがどんなに大切なものであったとしても

自分ではないものに焦点を合わせることで

 

自分の周波数を

頻繁に

見失っていなかったか

 

自分の色を

忘れてしまっていなかったか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふたつめ

 

わたしは今、

外側ではなく内側に

チューニングを合わせたいのではないか

 

自分自身にのみ

ぴったりと周波数をあわせ

内側から響いてくるなにかを

すくいとりたいのではないか

 

生み出してみたいのではないか

 

それが

言葉なのか

色なのか

音なのか

感覚なのか

 

どんな姿をしているかはわからないけど

 

なにかが生まれようとしているような

種がぴょこんと芽を出したような

そんなむずむずした感覚が

おなかのあたりでこそばゆい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

予兆は何年か前からすでにあった

 

透明な美しい無個性に

すこし退屈した自分に気づき

しつらえやかたちを超えた熱量を

もっともっともっと

感じたいと思った瞬間から

 

そこに込められた

人間らしい温度や熱量を

わたしはいまとても欲している

 

存在としてのボリューム

その見えないなにかが宿っていないと

光はすみっこまで届かない

 

 

 

 

 

 

 

 

ブーメランみたいに返ってくるけど

 

ではわたしが今つくっているものに

それが宿っているのかっていうと

 

答えは、ノー

 

きっとなにかを

変化させないといけないのだと思う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分に焦点を合わせる

 

なにかに合わせていた方が

波風たたないし楽だったのだろう

 

だけど

それじゃもう

つまらないし意味がない

 

 

 

 

 

 

 

 

透明にするのをやめて

すこしずつ

色を思い出してみる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとまりがないけれど

新年を迎える前の

個人的な抱負として