こんな夢をみた。
ひさしぶりのわくわくする夢
ひさしぶりに堺のまちに帰ってきたのだ
左端から右端まで空がぜんぶ見えている
遠目にもオーロラのような縦に入ったピンク色が鮮やかだ
ピンク、ビリジアン、グレー、オレンジ、白
穏やかな海の上に浮かぶ
クジラのかたちをしたパチンコ屋が見えてきて
なつかしい気持ちでいっぱいになる
（これは岡山のどこかの景色だ）
小さな建物がたくさん浮かんでいる
瀬戸内海の島のように
防波堤に乗り出して海を眺めると
水族館のなかにいるようだった
あざやかな熱帯魚の群れが渦になって泳いでいる
ほんものの熱帯魚もいれば
アニメーションの魚も混じっている
小さな頃に観た映画のように
実写の映像の中にアニメーションが混在している
いつもアリエルの側にいる黄色いお魚が
わたしの前にやってきて、ウインクし
軽やかに跳ね回って遊んでいる
小さな竜巻のように近づいてきた魚の群れは
まるで手を伸ばしたら届きそうだけど
触れたと思ったらホログラムのように透けてしまう
さっきまで静かだった海は
たくさんの色とりどりの魚がいて
はるか視線の上にまで広がり
噴水のようにたくさんの色が
飛沫にのったお魚が空へと噴きあがる
見える範囲すべての青い面積に
色とりどりのお魚が泳ぎ
空と海の境目はなくなってしまった
ストーリーズにあげようと動画を撮っていたら
上から水が降ってきてカメラがびしゃびしゃになる
防波堤のこちら側にいたはずなのに、
いつのまにか水の中にいる
どうしよう
と思ったらまた背後から水をかけられる
目をやると
海坊主のような巨大なマンモスが
海面から鼻をのばして、
わたしに水をかけてきている
逃げても逃げても水をかけられてしまって
なぜかわたしに狙いを定めている
まるでアトラクションのように
興奮して逃げ回っている
逃げているあいだに
いろんなものを落っことしてしまって
まったく同じ顔の外国人のお兄さんの2人組が
それをいちいち拾い集めて
わたしに届けてくれる
ごめんなさい
と伝えると
お安い御用さと
と2人は同じ顔で眉をあげて微笑み
ありがとう
と伝えると
ほらこれも落っことしていたよと
まるで手品のように
わたしのスマホを
くるりと掌で回して
わたしにウインクした
