listen こえびメモ

リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

お金と仲間と自己肯定感

 

 

 

年が明けてすぐ

友人に頼まれた見積りに向き合っていた

(ほんとは年内に送りたかったんだけどね、ごめん)

 

 

 

 

 

別にお金なんて要らないくらいの気持ちなので、

ほんとうのところは幾らでもいいのだけど

 

自分の仕事の価値を、いったん、数字として提示することは

大切なプロセスだなと思い直し

敢えてそれをなんにも触らず、率直に伝えてみることにした

 

もうひとつのチャレンジは

わたしの見積りを全員に共有したこと

 

理由は

隠すよりも共有したほうが気持ちいいし

全員で考えた方がいいと思ったから

 

 

 

 

 

 

 

意外と高いと思っただろうな

ドキドキ

本当は適当におさめて提示するほうが気分は楽なんだ

 

だけどね!

 

ほんとうのことを提示するってことは

ワイが君たちを信頼しているって証なのだ

 

 

 

 

 

 

勝手にわたしの中でディスカウントすることは

信頼している相手であるからこそ誠実じゃない気がしたのだ

本気の相手に小さく見積もったら失礼だろうと

こちらだって本気だからな、と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昔、印刷費に「のっけ」てることがわからず

クライアントの前で印刷費の話をして叱られたことがあるのだけど

 

なんだろう

 

今振り返るとちょっと古いなと思う

上から順に「のっけていく」構造自体もそうだし

表の顔と裏の顔があるみたいな

そういう態度というか精神性がちょっと気持ち悪い

 

 

 

 

ウェットな感覚をセクシーに感じられることもあるのだろうけど

自分は率直なカラッとしたコミュニケーションが好きだし

今はできるだけオープンにしたほうが、時代と合っている気がする

どうせ隠すことなんてできないんだから

 

 

 

 

わたしが最近お世話になっている会社は

あらゆる感覚がとても新しい

湿った部分が存在できない感じの、風通しの良さ

 

全員が参加している場所であらゆることがやり取りされていくので

いいことも悪いことも、小さいことも大きいことも

全部「見える」ことが当たり前になっている

 

はじめはすごく抵抗感あったけど、

見えることが当たり前だと、特段そこに興味も湧いてこないので

人の心理っておもしろいなと思う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友人たちとは翌日、再会して

話が出るまでは、やっぱりちょっとドキドキした

わたしたちの新しい取り組みがうまくいきますようにと

神田の神さまに手を合わせる

 

みんな拍子抜けするほどいつも通りだったし

わたし自身もすごく安心した気持ちになれたのは

悩んでいたことを、そのままえいって

みんなで囲む机の上に出しちゃったから

 

この先はもう一人で考えるのをやめる

みんなで考えたらきっと答えが見つかるだろう

受け止めてくれて嬉しかった

 

 

 

 

この日、

ずっとうやむやにしてきたこと

関係性が変わるのが怖くて

勇気をだせなかったお金のこと

わたしが目に見えるものとして提示したことで

次の扉が開いたのが見えた

 

こうして先陣を切っていくことは

わたしにとっての大切なハードルだったし

彼らにとってもまたそうだったのだと思った

 

 

 

 

わたしはみんなのことが元から好きだったけど

隠し事がなくなったことで

たぶんわたし自身の縮こまった部分が癒されたのだと思う

 

前よりもずっと

思ったことが思ったまま言えるようになった

そしてわたしは

思ったことが思ったまま言えることで

みんなのことをもっと好きになることができた

 

コミュニケーションってこういうことなのかな?

これはとても素敵な循環だと思った

 

ここからようやくスタートだ

 

 

 

 

 

 

 

 

お金の話はほんとうにずっと苦手で

つい安く見積もってしまう、ということが起きがちだったのだけど

やっぱりそういう場面で

「自分に対して自分がどのくらいの価値を置いているか」

如実に現れてしまうのだと実感する

 

たいした仕事もできないのに(失礼)小憎らしいほどに堂々と交渉できる方がいて

この人はいったいどういう精神構造なのかしらと驚いたことがあるのだけど

そういう図太さが謎に自信に溢れて見えたりする

できる人に見えちゃったりもする

 

 

 

 

 

自分の身体ひとつで世界と対峙するなら

自分に対しての信頼感をコツコツと上げていくこと

それが一番の近道のように思う

 

 

 

 

 

親からそれを与えてもらった人がいるなら

あなたはとてもラッキーだから感謝したほうがいい

 

もし、

与えられなかった人がいるなら

自分で獲得するしかないけど

それは決してアンラッキーなことではない

 

人に対してのほんとうの優しさを

あなたは人よりも知っていると思うから