こんな夢を見た
一度夜中に目覚めて、そのときにちゃんと覚えておこうと誓ったのに、やっぱり朝になると忘れてしまった。
ので、すっごくワンシーンだけ。
田んぼのあぜ道を
スクーターみたいなものに乗って進んでいる
スクーターというよりは、キックボードのような形に近いものだ。
はじめの設定は20kmほどだったのだけど
そのうちそれじゃ間に合わないと思い始め
40kmに設定を変え
80kmに設定を変え
とにかくものすごいスピードで前に進んでいく夢だった
急いでいるというよりも
はじめて乗った乗り物にワクワクしていて
猛スピードで風を感じたかっただけかもしれない
(ただの夢で実際のわたしはスピード狂じゃない)
速度が早すぎて
身体ごとすっかりと宙に浮かんでしまい
かろうじてハンドルを握りしめているだけで
吹っ飛ばされそうになっている
「このままじゃ〜きっと死んじゃうな〜」
「ちゃんと4人乗り設定のボタンがあるはずなんだけどどこだろう」
ごそごそ、、
ハンドルの間にはデジタル表示があり
速度と仕様が選べるようになっているのだけど
さっき初めて乗ったのでわかるはずもない
そのうちあぜ道を抜けて
ふつうの住宅街の中に入り
それでも速度はゆるめられない
どのボタンを押せばいいのかわからない
日はすっかり暮れて
街灯がピカピカと光り始めている
わたしはまるで子どものような気持ちで
手に負えないくらいのスピードを
面白がっている
団地で友だちと遊んでいたときみたいに
なんにも考えずに
どっちのほうが早く着くかなって気持ちで