listen こえびメモ

リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

おなかの上で眠る夢

 

 

こんな夢をみた

 

 

 

実家はいつも通りでにぎやかだ

両親はわたしたちに優しい

 

 

 

 

 

ふと違和感を感じる

わたしの隣にいる彼が

どうも弟に似ているような気がする

 

じーっと見つめてみても

なんだかよくわからない

 

いや、弟よりも

友人に似ているのかもしれない、

と思ってますます憂鬱になる

 

もしかして

わたしが好きな人は

実は弟とか友人とかだったのだろうか

 

わたしはこのままだと

弟とか友人とかみたいな顔に

囲まれてしまう

 

明日や明後日や

その先も

ずっとずっと

ここにいないといけない

 

逃げ出したい

それはちっとも楽しくない

 

 

 

 

 

そこで気がついた

 

いや、弟は弟でずっとそこにいてくれて

友人は友人でずっとそこにいてくれて

 

わたしの彼はわたしの彼で

 

別のはずだった

 

 

 

 

夢の中なので

うまく説明できないのだけど

 

とにかく自分は何かに気づいて

すこし安心したようだった

 

だいじょうぶ

 

 

 

 

 

そうしたら急に

目の前がふんわりして

ドッと疲れて

 

テーブルに座っているのに

眠くて眠くて

たまらなくなった

 

 

 

 

 

頭がゆらゆらして

ぐらっと床に倒れ込むと

 

身体のどこかがくっついているのか

彼もいっしょに倒れ込み

おなかに顔をつっこむようになって

 

息ができないのだけど

眠くてたまらない

 

そうしたらふっと抱き上げられ

体勢が変わり

すこし身体が楽になる

ありがとう

 

 

 

 

 

そんな硬いところで、

と母の声が聞こえて

 

疲れたんやなあ〜と

話しているのが聞こえる

 

 

 

 

 

 

いつのまにか

タオルケットがかかっていて

 

ピンク色の生地はやわらかく

卵の中にいるみたいに

安心感がある

 

 

 

 

 

彼の顔を見ると

それはやっぱりいつもの彼の顔で

 

なにより

今こうして触れている手のひらは

自分のと同じくらい

いつもと同じで

大きくて間違いようがなく

 

おなかの上は

シャツがうさぎみたいにやわらかくて

ハナのようだった

 

わたしはとても安心して

 

夢の中にいるのに

また

眠りのなかに落ちる

 

 

 

 

リビングは相変わらずにぎやかで

テレビの音がする

 

いつも通りだった