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リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

弟が人形になった夢

 

こんな夢を見た。

 

家族で過ごしている時のこと

わたしにいちばん下の弟ができたことを知った。

 

 

 

 

 

母が弟を抱きかかえてわたしに見せてくれるのだけど

わたしの知る弟とは違う顔をしている気がする。

(じっさいに思い出してみるとぜんぜん違う)

 

でもまあいっか、と思い

「かわいいねえ〜おめめがくりくりだね」と言う

 

上の弟もわたしのまねをして

「おめめがくりくりだねえ」と言う。

 

 

 

 

 

両親は出かけてしまったので

わたしがみんなの面倒をみなければならない。

 

「ピエーピエー」と、生まれたての弟が泣いている。

 

「お姉ちゃん、赤ちゃん泣いているよ」

「だいじょうぶ!」

 

 

 

 

 

赤ちゃんの首のところを掴んで抱き寄せると

思いのほか軽い。

まるでブリキのように軽い。

 

なんだか顔も違和感がある。

こんな顔だったっけ。。なんだかしわしわだけど。。

でも、かわいいよね。かわいいよ。。。?

 

 

 

 

 

抱いている赤ちゃんがどんどん小さくなっていく

モルモットのような毛むくじゃらの塊で

指先がわずかにちくちくする。

 

甲高いキイキイ声の赤ちゃんの泣き声が

カセットテープを早送りするような速さで聞こえる。

 

 

 

それがとても人間の声ではないのだということに気づき

ハッと赤ちゃんに目をやると

無表情のまま、「ピエーピエー」という機械の音だけが、けたたましく鳴り響いている。

福助の顔をしたブリキの人形だ。

 

 

「にせものだ!!」

 

 

恐ろしくなったわたしは

人形を放り投げようとするのだけど

小さな手がわたしの腕をしっかり掴んでいて

ぶんぶんと手を振っても離れない

 

 

 

 

 

 

キャー!!

泣きそうになりながら

狂ったように手を振ると、

 

床に落ちた弟はカサカサと虫のように

わたしたちを追いかけてくる(弟ごめん)

 

 

 

 

 

瞬間、ガラスがバリバリと割れて

見知らぬ大人たちが家に入ってくる

 

「ゾンビだ!」

 

上の弟はホウキを持ち

わたしは竹馬を待ち

 

ゾンビを一生懸命に叩こうとするのだけど

肝心なところでちっとも力が入らない

 

ぺちぺち、と竹馬の先っぽでゾンビを叩くのだけど

ひとつもダメージを与えることができず

 

叩いた瞬間だけゾンビはわずかに大人しくなるのだけど

すぐにクイクイっと首をかしげて歩きはじめる。

 

 

「ねえちゃん!!なにやってんねん!!」

 

 

いつのまにか大人になった上の弟が

声を荒げるので

 

役に立てなくてごめん、、

とわたしはシュンとして

涙が出そうになったのであった。