大切なことほど
うまく抱きしめられず
どうでもいいことばかり
遠回りして考えてしまう
ふわふわした
意識のチューニングは
どこかに繋がって
ときにわたしを飛び越えて
身体を知らない色に
染めていくだろう
俯瞰してみたり
視野がせまくなったり
男で女で
子どもで大人で
上から見たり
下から見たり
広がる意識を
波のように
行ったり来たり
だれが書いたんだろう
覚えのない走り書きに
恥ずかしくなったり
驚いたり
納得したり
わたしの許可なしに
勝手にわたしを
飛び越えていかないでほしいけど
まるで遊ぶように
身体を通っていく
色とりどりの信号たち
なにが言いたいのかというと
わたしはこの魔法を
まだ使いこなせていない
ホウキを浮かせるのは
簡単だけども
まっすぐに飛ぶのは
とてもとても難しい
安心して
見守っていてほしい
心を閉じて
また開いて
飛んでいきたいところを
間違えないように
呼吸をととのえる
ホウキがわたしと
ひとつになるまで
