listen こえびメモ

リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

毛布のトランポリンの夢

 

こんな夢をみた。

 

 

華やかな人たちがまわりにいるので

ここがテレビの中なのだとわかった。

 

お正月の特番みたいに

ここにいる人は着物やらドレスやらでピカピカしている。

 

 

 

 

アナウンサーがよく通る声で

「ハイ、次は子育て中のママからのご相談ですよ」と続ける。

どうやら視聴者の人生相談コーナーのようである。

 

 

「子どもがふたりいるのですが、ぜんぜん言うことを聞いてくれないので腹が立ちます!

どうすれば子どもたちをコントロールできるか教えてください!」

 

 

ハア〜と、会場は共感のため息であふれている。

「はあ〜それはよくある問題やなあ〜。ほなどうや、誰か!」

さんまさん的なだれかの声がする。

 

 

答えがわかったので、いちばんに手を挙げる。

一生懸命背すじをのばして、「ハイハイハイ」と手を挙げる。

これは名回答だ、わたしは天才である!

 

「おっげんきええなあ、ほなその1番端っこの」

 

みんながぎょろりとわたしの方を見る。

こわっ、しかしいい気味である。

 

 

わたしはスラスラと自分じゃないみたいになにかを話し始めた。

ひとつの確信を得ているので自信満々である。

 

「お母さんっていつも「○○しなさい」って言うんですよね。

しなさいって言われるとしたくないんです。

だって子供はロボットじゃないんだから勘違いしちゃあいけないのです。

だからね、「ねえみんな、お母さんといっしょに考えてくれない?」って言って

そいで「うん!それはいい案ねえ!」って言えばいいだけなんです」

 

ホウ〜と、会場から驚きまじりの声が聞こえる。

 

「なんやようわからんけど、なんでや?」

 

どうしよう、なんでかはよくわからないのであった。

ただとにかくそれが答えだとわかったので、

それが勝手に口から出てきたのであった。

 

隣にリンゴくらいに超ちいさい顔のアイドルの男の子がいて、

「わっかるう」と言ってくれたので、友達になれそうだと思った。

 

 

 

 

 

テレビは中継に切り替わり、

これから雪山の上のビーチフラッグを奪いに行くのだという。

 

男の子がふざけてわたしの手をひっぱって雪山を駆け出す

ひっぱられているうちに駆けていることが楽しくなってきたのだけど

これ以上目立つのが恐ろしく、逃げ出したくてたまらない。

 

ひっぱられ続けて頂上に辿り着くと、いっぱいテレビの人がいて、

沿道ではたくさんの人々が芸能人が来るのを待ち構えているようだ。

このままじゃ見つかってしまう、という恐怖に襲われ、

ブン!と手をふりほどいて、転がるようにして頂上から駆け降りる。

ここは危険だ。

 

 

 

 

遠くから見たら雪山のように見えた塊は、

白くてやわらかい毛布が何百枚も積み重なってできた

「やわらか山」であった。

 

やわらかい毛布の下には体育館くらいの大きさのマットレスが敷いてあって

どこまで走ってもやわらかい毛布が続いている。

 

ぜいぜいと走り続けて

だれもいないところまで走ってきたわたしは

マットレスの上が弾力たっぷりのトランポリンだということに気づいた。

 

 

 

ためしにポイン、と跳ねてみると

なんともちょうどよい硬さで、数メートル体が浮いた。

 

「うそっ」

「たのしいっ」

 

ポイン、ポイン、ポイン、と、何度も跳び続けていくたびに

どんどん跳躍が高くなっていく。

 

空中で宙返りができそうなほど跳ね上がり、

両手をぐーんと伸ばして空をかくと、

まるで空気中を泳いでいるみたいだ。

 

ぐんぐん高いところまで行くと、さっきのやわらか山が見えて、

人々はありんこみたいに小さかった。

 

 

 

 

 

なんだ、ばっかみたい、と思って

何度も何度もジャンプしていると

 

やわらか山の頂上から

さっきの友達がわたしを見つけて、

 

おーいおーいと手を振った。

 

 

 

 

 

 

 

夢というのは不思議なもので

目が覚めた時はなにも思わなかったけども

こうして文章にしてみるとまるで宝箱のようだと思う

 

メッセージは自分へのもののようにも思えるし

自分が言いたかったことのようにも思える

 

明るい夢を見た日はもうすこし眠っていたいと思う。