listen こえびメモ

リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

ミイラから飛び立つ蝶の夢

 

 

こんな夢を見た。

 

 

前後の流れはもうほとんど覚えていないのだけど

日本の受刑者と、アメリカの受刑者の

違いのようなものについてレクチャーを受ける

 

アメリカでは、犯罪によって何百年も刑期が課されることがあるようだけど

亡くなってからも独房に入ったままなのだろうか

 

亡くなってミイラみたいになったら

どうなるんだろう

 

 

 

わたしたちはいつのまにか

ドキュメンタリーの中に入り込んでいるような気分で、受刑者の干からびた身体を見つめる

 

 

 

いつのまにか、その世界は40センチ四方の立方体となって目の前に現れている

鳥かごの中を観察するように、右に回ったり、左に回ったりして、独房の中を見つめているわたし

 

とても興味ぶかい

 

 

 

 

ミニチュアサイズになったミイラがどんどん人間からただの有機物に変化していき

すごいスピードで

からだがしぼんで小さくなって、

みるみるうちに梅干しみたいに干からびていく

まるでNHKの教育番組で、つぼみが開いていくのを早回しで見せられているように、淡々と

 

 

 

「はあ〜。こんなにも長い間独房の中に閉じ込められているなんて気の毒だねえ」

 

なんともとぼけた感想を抱く

 

それにしても、なんだか勿体ない空間だ

きっとよい肥料になるだろうにね(?)

 

 

 

 

 

そんなふうに思っていると、

独房の中のようすがすこしずつ変わってきた

ミイラになった受刑者を覆うように、真っ黒いカビのような茎が伸びてきて、

それは不思議に生き生きとして見える

 

 

 

 

わたしはなにかを予感し

 

「なるほど、そういうことなのね!」

 

深く感銘をうける

さすがアメリカは無駄がない

 

 

 

 

 

目の前で

すっぽりと黒い闇で覆われた物質は

すこしの間静かに息をひそめ

 

 

わたしはその様子を

ワクワクした気持ちで見つめている

 

 

 

 

 

 

次の瞬間!

トンネルのように奥に続いている黒い闇の中から

 

 

大量の小さな黒い蝶が飛び出してきて

とても美しく順をなして空へと飛び立っていく

 

 

 

小さな黒い蝶は

片手に収まるほど小さいサイズで

きっとまだ赤ちゃんなのだろう

 

 

 

真っ黒いものや

蛍光オレンジの模様がついているもの

蛍光シアンの模様がついているもの

 

 

 

パタパタと

一様に飛び立っていく

 

 

 

 

 

空はまぶしいほどの黄金色で

逆光になった蝶の群れは

まるで煙突から煙があがるように

ひとつの方向に向かって

 

 

 

お行儀良くならんで

空へと飛び立っていく

 

 

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