listen こえびメモ

リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

わたしたちは半分ずつ

 

 

たとえば

肩書きがなくなって

名前がなくなって

性別がなくなって

 

自分を証明するものが

ひとつもなくなったとき

 

 

さいごに残るものって

なんだろう

 

 

張りぼてだらけの世界で - listen こえびメモ

 

 

 

............

 

 

 

 

これを書いた時のことを

よく覚えてる

 

今もおなじ気持ち

 

もっと深く

確信めいて

うまく言葉にできない

 

 

 

 

 

わたしは

あなたに出会ってから

 

自分という未知を知った

 

 

 

 

 

はじめは

押し込めてきた

感情の大きさにおののき

 

わけのわからない

憎しみと悲しみに

溺れそうになった

 

それは

子供の頃から

わたしがぐっと飲み込んできた

厄介などぶ川で

 

あなたに向けたものではない

過去の怒りが

 

あなたという光に投影されて

とても苦しかった

 

 

 

 

 

 

愛したくても

愛してあげられない

 

自分だって

愛が足りなかったから

 

ごめんね

 

 

 

 

 

苦しくて

苦しくて

それでも諦めずに

こころを叫び続けたら

 

何年もかけて

わたしの中の淀みが

どんどん綺麗になっていった

 

本来の姿に戻るということは

子どもに戻るということなのかもしれない

 

ぱっと怒って

ぱっと泣いて

ぱっと忘れる

 

わたしがどんどん

素直になっていることを

喜んでくれたら嬉しい

 

 

 

 

 

 

長い修行が終わったような

スッと無になったような感じがする

 

たくさん

重たいものを

ぶつけてしまってごめんね

 

傷つけてしまってごめんね

 

じょうずに

受け取れなくてごめんね

 

 

 

 

 

 

あなたは

たくさん頑張っていたよ

 

なんにも

間違っていなかった

 

ただ一生懸命に

愛そうとしてきただけ

 

不器用に

愛おしそうに

 

わたしにはわかる

 

 

 

 

 

 

長い時間を超えて

 

あの頃あなたがくれた

あたたかい気持ちが

 

わたしをずっと

守っていることに気づく

 

 

 

 

 

やわらかく

溶けそうに優しい

ギターの音が

 

わたしの中で

また

響きはじめる

 

止まっていた

時間が

動きはじめるよ

 

 

 

 

 

 

気づいていた?

 

わたしたちは

半分ずつ

持っている

魂の片割れ

 

わたしは

あなたがいないと

完璧になれない

 

 

 

 

 

 

抱きしめていても

抱きしめられていても

 

溶けるように

境目がわからなくなる

 

海のなかに

戻っていくように

 

 

 

 

 

 

あなたが

ただここに存在することが

 

わたしを揺さぶり

わたしを問い

 

わたしをどこまでも

羽ばたかせていく

 

 

 

 

 

わたしも

あなたにとって

そうであったら嬉しい