自分で作ったものを
自分でねだんを決めて
自分で売る
商いをしている人にとって
ごくごく当たり前の
この流れが
初めてのことなので
とてもありえない
摩訶不思議なことのように感じる
売れるってことは
それが
なにか価値のあるものとして
買った人のお家に行くこと
わたしのものじゃなくなり
そのかわりに
お金をいただくこと
、、、?
頭ではわかるのだけど
「売る」ってのがどういうことなのか
あるいは
「買う」ってのがどういうことなのか
わたしにはまだ
ピンとこない
ひとりで商いをしている
すてきな女性たちが
あたりまえのように
買ったり
頼んだり
売ったり
おすすめしたり
ごくごく自然に
豊かさを巡らせていて
いちいちハッとする
みんな
お金を巡らせることを
空気を巡らせることと
おなじように捉えていて
払うことも
貰うことも
怖くないみたいだ
わたしは正直
お金というものがよくわからなくて
そんなふうに自然に向き合えない
払うのは怖いし
貰うのはもっと
不思議なことだから
ふわふわと宙に浮いてしまう
8年ものあいだ
フリーランスを名乗りながら
サラリーマンみたいに
働いていたのだなと思う
自分で決めているようでいて
実のところ
自分で決めていなかったような
ただ言われるままに
自分の価値を
受け入れてきたというか
自分で作ったものが
自分の決めたねだんで
だれかに売れる
それはうまく言えないけど
ごはんを自分で作って
自分で盛り付けて
食べてなくなって、という
ごくごくあたりまえの
営みのようなものなのかなあと
わからないなりに
考えてみたりする
ちがうかな?笑