こんな夢を見た。
バスタブのタイルの貼り方のレクチャーを受けている。
タイルの表面は特殊なガラスでコーティングするのが常識のようで、その技術で輝きが変わるのだ。
その技術はぜんぶで16種類ほどあるという。
いつのまにか、眼前に大きな水面が広がる
無数の大きなプールの群れがはるか彼方まで
なるほど、プールの底はガラスのタイル張りになっており
釉薬のひび割れた部分に光が乱反射して、
ラメのように輝いている
ザザ〜、ザザ〜、と水面が緩やかに動いているということは
おそらくここは海なのだろう
水面がオレンジとムラサキとピンクのおそろしく綺麗なグラデーションになって揺らめいている
これはいつか見たトルコのパムッカレか
または、瀬戸内市の夕暮れ時の海の色か
たぶんそれらの記憶をぜんぶ混ぜてさらに美しく醸成したもののイメージなのだろう
とにかくそれは、わたしが見たこともないほど美しい海だった。
バスタブのひとつに父が入っていて
「ほら見てみ、ようけ掬えるで」
と、水の底からたくさんのガラクタを掬って見せてくれる
ほとんどはゴミのようなものだし実際ゴミなのだけど、手のひらの中にセボンスターのおまけみたいなガラスのついたキーホルダーやネックレスがたくさん混じっている
そのうちのひとつを手に取り、光に透かしてみる
薄いピンク色の透明な石がついたキーホルダーは
キラキラと光を纏って輝いており、
まるで宝物みたいに見える