listen こえびメモ

リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

拙さが愛らしい

 

わたしの甥のこうちゃんは

「つくる」が言えなくて

「くつる」と言う

 

 

 

 

「こうちゃんがくつったの」

 

「そっかあ!

こうちゃん「くつった」じゃなくて「つくった」だよ。」

 

「そう、こうちゃんがくつったの!」

 

 

 

間違ったまんまの拙い言葉で

一生懸命、おしゃべりしてくれる

「みて、ドローンもくつったの!」

 

そのロボットはナメクジの仲間で、先頭にドローンがついていて火が出ることを教えてくれる。

(おじいちゃんが庭のナメクジの駆除についていつも話しているからかな。子どもはとっても耳がいいと思う)

 

 

 

 

すごく自信満々なので、本人は、まちがいなく、カッコよく言えてるつもりなんだろうなと思う。笑

 

まあでも正しく言えちゃったらすこしさびしい。

 

あまりにも可愛いから、

ずっと間違ったまま、拙い言葉でお喋りしてくれたらいいのに、とすら思う。

 

その、へたくそなところが、可愛いから。

 

 

 

 

 

まだ何にもできあがっていない

熱くてエネルギーがいっぱいで

生きるよころびに満ちているもの

 

目を細めて、ずっと見つめていたくなるような、

ただ無条件に愛おしいと思う気持ち

 

そのあたたかさを

彼の拙さが教えてくれる

 

 

 

 

 

できることは素晴らしいけど

おなじくらいに

できないことにも価値がある

 

愛おしいという素晴らしさがある

 

 

 

 

 

 

わざわざ教えなくたって

勝手にぶつかって

勝手に泣いて

勝手に大きくなっていくなら

 

ただ、そのままに

元気いっぱいで、

日々を過ごしてくれたらいい

 

好きなことをして

楽しく幸せに過ごしてくれたらいいよ

 

 

 

 

 

きっとこうちゃんは

次はちゃんと「つくる」って言えるようになっているだろう

 

あたらしく覚えたポケモンを教えてくれるだろう

 

 

 

 

 

わたしはその姿を

ここで目を細めて

ただ

見つめていたい

 

 

 

 

 

少年が

夢みる瞳のきらめきと

 

まだまだ

勝手に大きくなる姿を

 

ただ目を細めて

見つめていたい