listen こえびメモ

リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

憧れの人と会ってぽろぽろ泣く夢

 

 

こんな夢を見た

 

 

夕暮れ時の帰り道

たくさんの人をよけながら

自転車をゆっくり漕いでいる

 

 

すれちがう人の中に

見覚えのある顔をみつける

 

 

 

あれっ

 

あたりはすでに薄暗くなっていて

顔はよく見えなかったけれど

 

まちがいなくその人だ

 

一瞬、迷い

ドキドキしながらも

振り返り

声をかける

 

 

 

その人はわたしに気づいて

ふっと微笑み

話しかけてくれる

 

やばい、どーしよー

ばったり出会ってしまったことに

心の中はドキドキしている

 

 

 

 

「あれ〜どこに停めたんだっけな」

独り言を言いながら

その人はずんずん歩き続ける

 

あれ、わたしに話しかけてる?

困ってるのかな

 

その空気感におされ

自転車を押しながら近づいていくと

 

 

 

ふいに涙が溢れてきて

ぽろぽろ泣いてしまう

 

 

「やだ大丈夫?こえびちゃん」

 

 

びっくりさせちゃった

でも

自分でも理由のない涙が

ぽろぽろ出てきて止まらない

 

 

 

 

「あらあら、そっか」

 

 

そういう人は見慣れてるのだろう

やれやれ、という感じで微笑み

 

じゃあね、またね、と

お別れした

 

 

 

離れていく後ろ姿に向かって

わたしは大きな声で

ありがとうございます

と叫び

 

 

 

 

 

憧れと、悔しさ、嬉しさと

抑えてきたいろんな気持ちが

溢れ出して

 

解き放たれたように

わんわん泣いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのひとはとてもうつくしい人で

はじめは純粋に、感性がわたしと似てる、って、嬉しく思った

価値観、感じていること、言葉がとても好きだと思った 

憧れのひと、自分と同化してしまうほど好きだったひとが

ただの、ひとりの人間だったと知ったときに

すこしだけ勝手にがっかりして

自分の気持ちの置きどころがわからなくなった

 

好きの気持ちが大きかったぶんだけ

悔しさと嫌いと相反する感情でいっぱいになる

それが嫉妬だということに気づいたときに

わたしは自分にいちばんおどろいた

そんな感情がわたしにあったなんて

ましてやこの人に対して抱くなんて

 

 

こんな風に感じるなら

近づかなければよかった、とも思ったし

このひとに認められたい、とも思った

言葉にしたらとても子供っぽいけど

 

 

同じように引き合うなにかが

自分の中にもあるのに

その欲求をないことにしているとき

嫉妬が生まれるのだという

 

 

夢とはいえ

あまりに素直に感情がでてきて

目覚めたときとてもおどろいた

 

なにかが心の中で起きてるのだろう

夢はほんとうにユニークで素直で不思議