listen こえびメモ

リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

初夢

 

こんな夢を見た。

 

おだやかな海の、波打際にいる

わたしはまだ子どもの姿をしていて

砂浜で三輪車を漕いでいる

 

気づけば、あたりには沢山の人がいて

わたしは大人の姿に変わってしまっている

三輪車を漕いでることが恥ずかしくてたまらない

通りがかったカップルに、へんな人がいると、笑われてしまった

 

たまらず

全速力で三輪車を漕ぎ、誰もいない場所にいこうとする

「あんなやつらに、笑われたってかまうもんか」

 

一漕ぎするたびに、ありえないスピードで景色が変わっていく

なんだか、宙を浮いてるみたいだ

 

小さな路地裏を抜けて、

ものすごく広い商店街に入る

床は真っ赤なタイルがどこまでも続き、ピカピカと輝いている

なんだか、中華料理屋みたいだな?

思い出した、ここは中華街なんだった。

 

大きな路面電車が二車線も走っている

おかしいな

いつもは一車線のはずなのに

 

そう思った瞬間、景色がかわる

そうそう、こんなふうなイメージで、

商店街の真ん中をまっくろな路面電車の「KURO」が走っていて、、

そうそう、いいかんじだ。

頭で思い描いたとおりの世界が、次から次へと、目の前に現れる。

 

わたしは気づく

そうだった

わたしはいつでも、思ったとおりに世界を変えることができるのだった

 

そして同時に思い出す

そうだった

だって、これは夢なんだった

 

 

ここで目が覚める。

 

 

だったら

夢と現実との境目って、どこにあるんだっけ

ぼうっとした頭で、ぼんやり考えていた

 

喧騒からすこし離れた場所で、ひなたぼっこしながら

まどろんでいたときのこと。

 

 

 

no title

 

忙しく動いているあいだは

つよいひとみたいな気持ちでいられる

ふっと、考えるすきまができると

自分のよわいところが、見え隠れする

 

 

 

仕事のことはだいたい、わかるのに、

それ以外のことになると

急にわからなくなってしまう

 

 

わたしなんか

のあとに続くことばは

予想通りにつまらないのに

 

とてもあいたかった、とか

とてもうれしい、とか

 

かんたんなことを

かんたんなままに伝えるのは

なんて難しいのだろう

 

 

 

求めたらきっと、

できるかぎりの優しさをくれるのだろう

そのひとは

わたしのさびしさをしらない 

 

 

わたしも、あなたにとって

そうであったらいいのに

  

わたしにとってあなたが

そうであるように

 

 

 

 

 

君の名前で僕を呼んで

 

君の名前で僕を呼んで

 

それだけで涙がでそうな

美しい題名に心惹かれて

ずっとずっと、観たかった映画。

 

公開中に足を運べなくて

DVDになるのを待ってた。

映像も音楽も、なにもかもが、すばらしかった。

 

 

出会ってしまうこと

 

彼がいなかったこの世界が

彼がいる世界に変わる

その瞬間に、ぜんぶ

 

もう戻れない

気づいてしまった

一瞬、すれ違った、きらめきが

永遠に刻み込まれる

 

だれかを愛おしいと思う気持ち

性別よりも、もっともっと深いところで

 

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この映画に登場するひとの中に

つまんないことを言い出す人がいないのがほんとうによかった。

息子の繊細な恋心に気づいて、やさしく見守る両親も

 

お父さんが、最後にエリオにかけることばが

とても普遍的で、愛に満ちていて、すばらしかった

自分もだれかの感情に寄り添う時はこんなふうでありたい、と思わせてくれるような

(ネタバレ注意)

 

 

それは彼だったから

それは私だったから

賢いお前にはわかるだろう

稀有で特別な絆だということが

 

人は早く立ち直ろうと

自分の心を削りとり

すり減らす

新たな相手に与えるものが失われる

 

だが何も感じないこと

感情を無視することは

あまりにも惜しい

 

 

今はまだひたすら悲しく

苦しいだろう

 

痛みを葬るな

感じた喜びで満たせ

 

 

 

マーブル模様の、こころのなか

 

近ごろ、

いままで聴こえなかったものや
いままで見えなかったものが
どんどん、わたしのなかに染み込んでくる

こころの中に
いろんな色があふれかえって、
うまく舵が取れない

笑っちゃうくらい、滑稽な
マーブル模様の、こころのなか。

 


月の爆撃機という歌が好きだった
ガラスごしに見る世界は
自由で、静かで
ひとりぼっちで心地よくて

だけどわたし、気づいてしまった
これは弱さなのかな
それとも

 


窓の外には
わたしが、世界だと思っていたものより
はるかに豊かで、いろんな色があって、いろんな音があって

それにいちいち、驚いてみたり、
おそるおそる、ふれてみたり
後ずさりしてみたり

おっかなびっくり、
感じて、共鳴して、震えている。

 


こわくてたまらない
けれど、
のぞいてみたい

その先になにがある?

 

たとえそれが
みんなが教えてくれるとおりだったとしても


感じてみたい
うれしくて、飛び跳ねて
がっかりして、傷ついて
それでもまた駆け出していく


子どもみたいに
なにも怖れずに

 

 

わたしが、わたしにたどり着く。

 

 

先日、東京に行ったときに

すばらしいデザインチームの展示を観た。

 

 

繊細で美しく

どこか空っぽで

深く引きこまれる

静かな世界

 

 

うつくしいな、と思う

とても、とても素敵。

 

 

 

だけど、

わたしが思ういちばん美しいかたちは、

この中のどれとも違う

 

わたしにしか生み出せないかたち

わたしならもっと

 

そんな強い感情が立ち上ってくる

 

 

静かに疼いている

こんな感情がまだ自分の中にある

 

 

どんなに著名で、

どんなに素晴らしいデザイナーの中にもないアイデア

世界中でわたしだけが持っている

 

  

だれかのために、なんて、

別のだれかになろうとして

自分を消してしまってはいけない。 

 

 

 

listen」という、たいせつな屋号

わたしが耳をすませるべきなのは、

目の前の相手よりもまず。

 

 

まわりの声や風向きから離れて

自分自身に、チューニングを合わせる。

 

 

 

わたしがわたしにたどり着く。

 

 

 

 

ちいさな暖炉

 

ちいさな暖炉のそばにいる

 

このあたたかさを

あたたかく感じられる距離にいる

 

 

 

暖炉のなかでは

きっと

大きな炎が燃えている

 

こんなきれいな炎に触れたら

わたしなんて

一瞬で、消えてしまう気がする

 

 

 

許されるなら、

もうすこし、このままで

 

このあたたかさに包まれていたい

 

 

 

 

ひかりを求める人が

たくさん集まってくる

 

みんなの頬を照らす

あたたかい炎

 

 

 

今、そこに存在しているもの

 

たいていのことは

考えても、わからない。

わからないことを、いくら考えたってわからないのに

考えることを、やめられない。

 

 

 

親切なきもちで

不親切なアドバイスをくれるひと

 

そういう視点もあるんだね

心配してくれてありがとう

なんて

ものわかりよく聞いてるふりをしたって

心のなかは、正直だ。

 

 

わたしは

わたしが感じたことを、信じたい。

だけど、それがうまくできないとき

自分の感覚が信じられないことは、

とても、くるしい。

 

 

 

あまりにくるしいから

めんどくさくなって

遠ざけてみたりとか

 

 


だけど

 

そのとき、届いた

とてもあたたかい、いつもどおりの音

 

それはまるで

こわい夢から覚めた瞬間

いつもの部屋をながめて

ほっとするみたいに 

 


なんにも、変わらない。

たしかに、そこに、あるもの。

音と音のすきまの

あたたかな息づかい

 

 

考えてもわからないことの

答えはだれも持ってない

わたしが感じたことが、

絶対的に、正しい。

 

だったら、

まだ見たことがない面を

ひとつひとつ、見つけていくことは

きっと、楽しいことだよね。