listen こえびメモ

リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

わたしが、わたしにたどり着く。

 

 

先日、東京に行ったときに

すばらしいデザインチームの展示を観た。

 

 

繊細で美しく

どこか空っぽで

深く引きこまれる

静かな世界

 

 

うつくしいな、と思う

とても、とても素敵。

 

 

 

だけど、

わたしが思ういちばん美しいかたちは、

この中のどれとも違う

 

わたしにしか生み出せないかたち

わたしならもっと

 

そんな強い感情が立ち上ってくる

 

 

静かに疼いている

こんな感情がまだ自分の中にある

 

 

どんなに著名で、

どんなに素晴らしいデザイナーの中にもないアイデア

世界中でわたしだけが持っている

 

  

だれかのために、なんて、

別のだれかになろうとして

自分を消してしまってはいけない。 

 

 

 

listen」という、たいせつな屋号

わたしが耳をすませるべきなのは、

目の前の相手よりもまず。

 

 

まわりの声や風向きから離れて

自分自身に、チューニングを合わせる。

 

 

 

わたしがわたしにたどり着く。

 

 

 

 

ちいさな暖炉

 

ちいさな暖炉のそばにいる

 

このあたたかさを

あたたかく感じられる距離にいる

 

 

 

暖炉のなかでは

きっと

大きな炎が燃えている

 

こんなきれいな炎に触れたら

わたしなんて

一瞬で、消えてしまう気がする

 

 

 

許されるなら、

もうすこし、このままで

 

このあたたかさに包まれていたい

 

 

 

 

ひかりを求める人が

たくさん集まってくる

 

みんなの頬を照らす

あたたかい炎

 

 

 

今、そこに存在しているもの

 

たいていのことは

考えても、わからない。

わからないことを、いくら考えたってわからないのに

考えることを、やめられない。

 

 

 

親切なきもちで

不親切なアドバイスをくれるひと

 

そういう視点もあるんだね

心配してくれてありがとう

なんて

ものわかりよく聞いてるふりをしたって

心のなかは、正直だ。

 

 

わたしは

わたしが感じたことを、信じたい。

だけど、それがうまくできないとき

自分の感覚が信じられないことは、

とても、くるしい。

 

 

 

あまりにくるしいから

めんどくさくなって

遠ざけてみたりとか

 

 


だけど

 

そのとき、届いた

とてもあたたかい、いつもどおりの音

 

それはまるで

こわい夢から覚めた瞬間

いつもの部屋をながめて

ほっとするみたいに 

 


なんにも、変わらない。

たしかに、そこに、あるもの。

音と音のすきまの

あたたかな息づかい

 

 

考えてもわからないことの

答えはだれも持ってない

わたしが感じたことが、

絶対的に、正しい。

 

だったら、

まだ見たことがない面を

ひとつひとつ、見つけていくことは

きっと、楽しいことだよね。

 

だれにも反対されない

正しい流れに沿っているときは

反対されないものだって、昔言われたことがある。

 

心のなかは、日々、

ざわざわしたりワクワクしたり

落ち着かないのだけど

 

そうこうしながらも、着実に、

決めた方に向かって、進んでいってる。

 

今朝301でミーティング中だった

充さんとわっくんとキムと

 

午後いっしょにグリッドキッチンに行ったなんばさんと、たまたま会ったとんちゃんと

ふらっと問屋町に立ち寄って会えた

ラーラさんとわたなべさんと

 

今日は、いろんな人に、東京行きのことを話した。

みんな、なんで??とは聞いてくるけど

理由を説明したら、

がんばれ! お前なら大丈夫じゃー

と、言ってくれる。

 

東京に友だちがいるから紹介してあげるよ、とか

この街が住みやすくてよかったよ、とか

うれしいアドバイスをくれたりもする。

 

昔から言ってたもんね〜

と、言われることもある。

そっか、昔から、言ってたんだね。わたし。

 

 

この話、

両親ふくめて、いろんな人にしてきたけど、

不思議なくらい、だれにも反対されない。

あるいは、

それを駆逐してしまうくらいの、確信があるのかもしれない。

 

 

今ここにあるものよりも

 

荷物の移動が終わって

お世話になった人たちに、これからのことを報告して

すこしずつ、頭のなかのことが現実になる。

 

そして

わたしの住処はすでにもう、ここにはないのだけど

無意識に、いつもの川沿いに来てしまう。

 

わたしは、あたらしい場所で、

ちゃんと、居場所を見つけられるのだろうか。

 

ここで見るよりもきれいな朝日とか

おだやかな川や、きれいな月や

 

まわりにいる愛すべき人たちの

にぎやかな悪口とかドタバタとか

陽当たりのいいソファや窓から見える路面電車の街並み

下の階から聴こえてくる音楽とか

 

ふらっと覗いたお店のいつもの人たち

大切なあたたかいお客さんや

みんなの声を聞きながら描くスケッチ

 

今ここにあるものよりも

すばらしいものは見つけられるのだろうか。

 

自分が心から望んだことでも

変わっていくということは、恐いこと。

今日は、どこまでも、不安が広がっていくみたいだ。

 

嬉しくて溢れそうになってる

ついさっきのこと

ずっと心配してた、卒業生の子からラインがきて

「先生ありがとう、自分はすこし大人になったかも」って

「もうちょっと頑張れるかも」って

 

わたしすごく嬉しいなぁ〜

結果はどうでもいいんだぜ〜

 

自分がいちばん分かっているんだよね

だけど越えられない、さらけだせなくて、抱え込んで。

 

そういう、いちばん柔らかいところをちゃんと自覚して

ひとつ、殻をやぶった自分への自信、とか、

その発信を、ちゃんと受け止めてくれた環境への安堵、とかね

そういうのが伝わってきて、嬉しかったなぁ。

(それに、偉そうにアドバイスしているけども、

わたし自身が、いちばん、できていないことかもしれない。

先生って、矛盾してる^^;)

 

なんて、それは、ほんの一部。

ここ数週間、

わたしの中で、いろんな嬉しいことがたくさんあって

それはひとつひとつが、宝箱みたいなものだったよ。

書きたいこともたくさんありすぎて

でもまだ、うまく消化できていない。

 

ペンギン・ハイウェイが最高にすばらしかったことも

ずぶぬれになって、かっこ良く去っていった先生の姿もフラッシュバックするし

マチノブンカサイのあたたかさもまだ手のひらに残っている。

今日もすてきな女性にうろこが落ちすぎるアドバイスもらって

それに明日は引っ越しだ!

 

牛みたいに、ゆっくり反芻して、

ちゃんと、昇華したいんだろうな。

溢れて、忘れてしまわないうちに、大切に、仕舞っておかないと。

 

カメラを止めるな!

ひとこと、

気持ちよく、

あーー、面白かったーぁ!!

 

こういうグルーヴ感っていうの?巻き込まれていくような映画体験っていいよね!!

終わった人たちの顔を見て、確信した。

みんなが今ほんとうに観たいのは、

表面的な華やかさじゃなくて、

こういう、中身の詰まった、魂込もったもの、なんじゃないかなぁ。

 

綿密にマーケティングされた、というのか

そういう、人工的な「わかりやすさ」に

飽き飽きしてるのじゃないかしら、と推測してみる。

 

 


なにかを作る仕事をしている人には

かなりぐっとくるんじゃないかな、と、思います。

最後のエンドロールにいろんな舞台裏が見えて、胸が熱くなります。

これ以上はネタバレになるので書けないけど、

誰と観に行っても、ぜったい楽しい。

おすすめ。

 

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