世界がわたしに染みこむ
滲んでいく
広がる
心が染まっていく
悲しい気持ちも
うれしい気持ちも
ずっとは続かない
すべては変わっていくということだけが
この世界に約束されたルールなら
コロコロと変わる
夏のお天気のように
どんな感情も
きっと明日には消えてしまう
打ち上げ花火の刹那
来年の夏にはきっと
わたしはこの場所にいないだろう
今、この窓から見える空の色も
うまく縮まらない距離も
いまここにしかない
たいせつな宝物だから
いまこの瞬間を
抱きしめる
このもどかしさごと
せいいっぱい