listen こえびメモ

リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

美しい色とかたちになったそのひとそのもの

 

ひとは嘘をつくけど
詩はうそをつかない

絵をみればわかる

純粋なこころの色

 

 

ずっと
瞳のきれいなひとだと思っていた
透明度がとても高いというのか
ラムネの瓶の中からとりだしたビー玉みたいな

 

そうそう、
子どもみたいに
純粋で、無邪気で

うそがないひと

 

 

ずいぶん前に
そのひとが描く姿を見た。

息を呑んだ
どこまでも自由で
子どもみたいに純粋で
力強い
しなやかな身体の動き

忙しい合間を縫った
ほんの一瞬だけだったけど
それはとても美しい場面だった

 

 

純粋なエネルギーは予期せず
ひとつの流れを変えてしまうこともある
傷つくこともあるかもしれないけど
動きを止めない強さを携えて

 

 

きっと
わからないひとには
永遠にわからないものなのだ

なにもないところに描きだすということが
どういうことなのか
それがどれほど命がけで行われているかを

すべての状況を、過程を
まるごと信頼して任せる
それが、表現に対しての誠実さだと
わたしは思う

 

 

とても素直に言ってしまえば
え、なにこのひと、と思ったこともあるのだけど
やっぱり本質的にきれいな人は
どこまでいってもきれいだから
嫌いだと思うことの方が難しい
そんなのずるいよと思うけど
人たらしってのはそういうこと

 

尊い
あこがれる
嫉妬なんてはるか遠くに越えてしまうくらい

わたしはこういう純粋な人が
本質的に
とても好きなのだ

 

 

画集を買った

絵はほんとうのことしかいわない
詩はうそをつかない

いろんな気持ちが伝わってきて
すこし苦しくなった


どうしたらいいのだろうと思った
なにかできることがあるとすれば
しっかり向き合って感じることだと思った

 

わたしのなかにも同じものがある
きっと
奥の方をどこまでも辿っていけば
おなじひかりと鮮やかさと痛みがある

その強烈な感情は
どんなに苦しかったとしても
わたしを構成している大切な一部であり
とても愛おしく尊いものだ

 

 

さわったらドクドクと波打ちそうな
エネルギーのかたまり
じっと感じてみる
美しい色とかたちになった
そのひとそのものを感じてみる