わたしは特に新しい環境で働き始めたりもしてないけど。
入社した時も、入学した時も、この季節はだいたい、元気いっぱいではなかった。
みんなきっと、そうだったんだろうな。
みんな新しい就職先げんきでやってるかな。
四月の、いまごろ。
新しい環境にある人は、戸惑ったりしやすい。
新しい場所でなにをしていいのか、
なにをするべきなのか。
そうそうわかるものじゃない。あれれれ、である。
じぶんの力が、どこでどうやって発揮できるのか。
まったくわからないし、力なんて、あったっけ?
戸惑ったりもするし、悩みやすくもなる。
もっと、ずっと、たのしみにしていた四月なのに。
どきどきわくわくしていたはずなのに。
たった三日で疲れちゃった、かもしれない。
いや、たのしいことだって、なくもないかな。
だけど、わたしはどうなっていくのかな。
このままでよかったんだろうか。
夢を見過ぎていたのだろうか。
もっと、つまらないと覚悟してればよかったのか。
‥‥というようなところにいても、
それでいいのだと思う。
そんなもんだと思う。
もし、戸惑ってなくて、
とても元気でやれている人がいたなら、
そりゃもう、とても運がいいってことだ。
四月のいまごろは、戸惑いの時間。
急いでどうにかしようとしなくてもいい。
小さくてもたのしいことを、
ひとつでもふたつでも見つけられたらいいんじゃない。
近所に、おいしいパン屋さんがあったとか、
通い道ですれちがうかわいい人がいたとか、
それくらいのことを、見つけただけで大当たりだ。
うまくても、へたでも、「そこに一所懸命にいる」。
いることだけが大事だと思っていい。
「いる」って、どういうことか?
あえて助言をするならば、「いる」というのはね、
「耳でよく聞いていること」と、
「目でよく見ていること」そして
「足でよく歩いていること」だよ。
それをちゃんとやっていることが「いる」ということ。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
あと、むだ吠えしないこと、拾い食いをしないこと(笑)。