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listen こえびメモ

リスン・デザイン こえびのブログ

日々感じていることをつらつらと書きます。

想いに輪郭をつけるということ

わたしは気持ちを言葉にするのが苦手だ。
うまく言葉で言い当てることができないから、口から出た瞬間に自分の言葉に対して興ざめする。とくに焦ってすきまを埋めようとしてしまったときは最悪。
たとえば、「好き」という言葉を使ったあととか。
「好き」の裏にあまのじゃくな「嫌い」が潜んでいたり、好きのグラデーションは無限にあったりするのに、たったひとこと「すき」に纏めてしまうなんて、なんてがさつな簡略化なんだろう。
どのあたりのどのような形状をしている感情か、正確に伝えたいと思うから、自然と言葉えらびは慎重になる。

ふわふわと漂っているままに自由なかたちを描いているそれを
言葉という輪郭に当てはめるということがそもそも好きじゃない。
とても窮屈なかんじがする。

これがわたしの、言葉に対する世界観だ。

なんだかすごく、距離がある。

でも、言葉とうまくつき合っている人は、そんなふうに捉えていないことも知っている。
音楽とか、リズム、みたいな軽やかなものかもしれない。
息をするように言葉がさらさらと出てくる人は、それだけですごい才能だな、と
あこがれまじりの視線でまじまじと観察する。かっこいいよね。
まあでも、自分はそういう人には逆立ちしたってなれっこないのだ。
うまいこと言えないから、絵を描いて表現してきたのだもの。

それでも、喋るのはどうしたって得意にはならないけど、こうしてつらつらと、ゆっくりと、輪郭を試しながら言葉を書くのはきらいじゃない。
さて、ゆっくりつき合っていけばよいのではないだろうか。
せめてもうすこしだけ、距離を縮まるように。
そうだね、がんばって手を伸ばせば、肩に触れられるくらいに。