ほんとはなにも、続いてないんだけど
わたしのなかで、つながったこと。
詳細は省くのだけど
とある、お世話になっている方が、とつぜん訪ねてきて
「こえびちゃん、、、こんな状況でとても困っているのだけど、
わかる範囲でいいから、相談にのってくれないかな」
わたしはどちらの気持ちも知っている唯一の人で
だからこそ、お互いに抱いているちょっとした行き違いが、もったいなく思えて、でも、なるべく余計なことを言うべきではないと思っていた。
目の前にいるその人は
とても思い悩んでいるようだったけども
コミュニケーションエラーが起きたその彼女のことを
心から、たいせつに思っていことだけは、明確に伝わってきた。
一生懸命な瞳を見ていると、
無関係なわたしが、泣いてしまいそうになるくらい、
言葉のひとつひとつ、まなざしのひとつひとつに、
ただひたすら、愛がこもっていたの。
純粋に、他人を思う気持ち。
合う人と、合わない人がいるのは、しょうがないことだと思ってる。
好かれたひとを、好きになれるとは限らないのは恋愛とおなじ。
それに、親でもない人から
そういった類の愛を向けられることで
戸惑いが生まれるのも、しかたのないこと。
若い彼女には、さぞ、重いものだろうし
自分が同じだけのものを返せないことが、苦しかったのかもしれない。
わたしはおとなだから、もうぜんぶ、わかる。
言うなれば
あんた、気づいてへんけど、
ものすご大事にされてるみたいよ。てこと。
まだわからんかもしれんけど、
それってじつは、
ものすごい貴重なことなんやで。
てことよ。
かつてのわたしが、真っ直ぐに受け取れなかったものの正体、ここに見たり、という感じがして、
同じように今まで向き合ってくれた沢山の大人の人の顔とかが浮かんで(鬱陶しくて大嫌いだった人もいたな)、同時に不義理な自分も思い出して
ブワッと、込み上げてくるものがあった。
これはね、わたしが、愛情を送るほうに近づいてきた、今だからやっと、わかったこと。
ひとまわり下の学生さんと接するときの気持ちに似てる。
目の前の女性から、
自分を通して受け取った
そのあたたかい感覚を
彼女のところまで、まっすぐ、
誤解なく、
まるごと転送してあげたいな〜
数年後、自分が受けとっていた愛の大きさを知るときが来たら
きっと泣くだろうな。
愛って、時間がかかるもんなのね、
何年も経ってからやっと、伝わったり、なんか時間差がすごいね。
そう思うと、ちょっと切ない。
だけど、もらったものは、ずっと、憶えているよね。
これも、すてきな女性から教えてもらった、すてきな愛のはなし。